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日朝友好促進京都婦人会議 末本雛子代表 京滋の朝鮮学校に500万円

「朝鮮学校の子どもは私の子ども」

 日朝友好促進京都婦人会議代表で、朝鮮学校を支える会・京滋の末本雛子代表の「朝鮮民主主義人民共和国親善勲章第2級授与お礼の集い」が10月13日、京都朝鮮会館で行われ、同胞と日本市民ら約50人が参加した。

 集いでは、末本雛子代表が京都、滋賀の各朝鮮学校への寄付金500万円の目録を総連京都府本部の金学福委員長に手渡した。

朝鮮民謡に合わせて踊る末本代表(最後列右から3番目)

 金学福委員長は、親善勲章第2級の授与を祝うとともに、末本代表が亡き夫(元京都市議会議員の末本徹夫さん)と30数年にわたって朝・日友好運動を精力的かつ幅広く行ってきたことに触れながら、朝鮮での水害復旧支援のための募金に100万円もの協力をしてくれたと強調。民族教育の発展をわがことのように思ってくれる末本代表の配慮に心からの感謝の意を述べた。

 続いて、朝鮮対外文化連絡協会と女性同盟中央本部、朝鮮女性と連帯する日本婦人会議の清水澄子代表らから送られてきたメッセージが紹介された。

 末本代表は、昨年10月の平壌訪問の際に受勲の話を突然聞き、一度は断ろうとも思ったが、亡き夫や京都婦人会議を支えてくれた今は亡き人々、会の発足以来現在まで支えてくれた会員の人々への「ご褒美」として勲章をもらうことにしたと述べながら、子どもに恵まれなかった自分にとって、「朝鮮学校の子どもは私の子どもだ」と語った。

 集いでは、訪朝報告に続いて、女性同盟コーラス部「響」による歌が披露された。

 第2部では宴会が行われ、各代表らがお祝いの言葉を述べた。末本代表は、すべてのテーブルを回り感謝の意を表しながら、これからも国交正常化のための活動を積極的に行っていこうと互いの労を労った。宴会では、朝鮮の民謡に合わせて踊りながら、参加者全員が楽しいひと時を過ごした。

 末本代表は、「こんなに多くの方々が集まってくれるとは思っていなかったので、本当にうれしい。今日まで活動を続けてこられたのは、私ががんばったというより、周りの人たちが支えてくれたから」と述べた。そのうえで、「朝鮮学校には、日本学校では失われてしまったものがある。とくに、皆が家族ぐるみで楽しんでいる朝鮮学校の運動会が大好きで、教員と生徒、父母が一丸となって学校を盛り上げていこうという姿にはいつも心を打たれる」と京都、滋賀の朝鮮学校に寄付をした動機について語った。

 末本代表と共に日朝友好と朝鮮学校を支える運動を行ってきた朝鮮学校を支える会・京滋の江原護さんも、「日本で暮らしている朝鮮の人々と連帯をどのように強化していくかを常に考えてきた。これからは在日、北、南と分けるのではなく、世界に視野を広げて交流を深めていきたい」と語った。(松)

[朝鮮新報 2007.10.31]