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国連総会 北南首脳対面を支持、全会一致で決議案採択

「10.4宣言」の意義強調

 第62回国連総会は10月31日、北南朝鮮首脳対面と「北南関係の発展と平和・繁栄のための宣言」を支持する決議案を全会一致で採択した。

 決議案は北と南が共同で提案したもの。北南首脳対面と宣言を支持、歓迎し、宣言の忠実な履行を勧告するとともに、北南朝鮮の対話と和解、統一プロセスに対する加盟国の支持、支援を要請する内容になっている。

 国連決議に法的拘束力はない。しかし、全加盟国の支持を受けて採択された決議は、国際社会の総意を代弁する政治的宣言としての性格を帯びる。全会一致で採択された今回の決議は、朝鮮半島の平和と繁栄、統一に向けた北と南の努力に対する国際社会の支持を表すものだ。

 2000年の北南首脳会談の際も、国連総会は同種の決議を採択している。 

 北側の朴吉淵大使は採択に先立ち、今回の首脳対面が「朝鮮半島の平和と共同繁栄、統一の新たな局面を開く重大な契機になる」と強調、加盟国に支持を要請した。また南側の金鉉宗大使も、「7年前に続き今回も支持決議が全会一致で採択されたことは意義深い」とし、決議案の採択過程で「南と北の双方が緊密に協力し合ったことに意味がある」と述べた。

 採択された決議「朝鮮半島での平和、安全、統一」の要旨は次のとおり。

 総会は、北南首脳会談および2000年6月15日に朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国の両首脳によって採択された共同宣言を歓迎し支持する2000年10月31日付決議55/11を想起し、国際平和と安全の維持に関する国連憲章の目的と原則を再確認する。

 北南朝鮮間の対話と協力が朝鮮半島での平和と安全を強固にするために必須であり、憲章の目的と原則に従って域内およびその他の地域の平和と安定に寄与するであろうことを確信する。

 2007年10月2日から4日まで平壌で開催された朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国との首脳会談および10月4日に採択された「北南関係発展と平和・繁栄のための宣言」が北南朝鮮の関係を改善し、朝鮮半島のみならずより広範囲な地域で平和と共同繁栄を増進させる重要な里程標になるであろうと認める。

 2007年10月1日に発表された事務総長および総会議長の北南朝鮮首脳会談に対する歓迎声明と、2007年10月4日に発表された北南朝鮮首脳の宣言に対する事務総長の歓迎声明を想起しながら、

 1、2007年10月2日から4日まで行われた北南朝鮮首脳会談および2007年10月4日に朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国の両首脳によって採択された「北南関係発展と平和・繁栄のための宣言」を歓迎、支持する。

 2、朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国が同宣言を完全かつ忠実に履行することで、朝鮮半島における平和を確固たるものにし、平和統一のための強固な基盤を作り上げることを勧告する。

 3、北南朝鮮間の対話と和解、統一のプロセスが朝鮮半島のみならず東北アジアと全世界の平和と安定に寄与できるよう、適切な方式で同プロセスを持続して支持し支援することを加盟国に要請する。

[朝鮮新報 2007.11.2]