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「北南関係の発展と平和・繁栄のための宣言」履行のための 第2回北南人民武力部長級会談合意書(要旨)

 1、双方は軍事的敵対関係を終息させ、緊張緩和と平和を保障するための実質的な措置をとる。

 @敵対感情を誘発する行動をせず、北南間に提起されるすべての軍事関係問題を相互協力して平和的に処理する。
 Aすでに採択されている北南間軍事的合意を徹底的に守っていく。
 B地上、海上、空中でいっさいの軍事的敵対行為をしない。
 C衝突を誘発しないよう制度的装置を修正、補完し、偶発的衝突が発生した場合には即時的な中止対策を取った後、対話と交渉を通じて解決する。このために、双方に設置されている通信連絡システムを現代化して交渉チャンネルを積極的に活用、拡大する。

 2、双方は戦争に反対し、不可侵義務を確固と遵守するための軍事的措置をとる。

 @今まで管轄してきた不可侵境界線と区域を徹底的に遵守する。
 A海上不可侵境界線問題と軍事的信頼構築措置を、北南軍事共同委員会を構成、運営して協議、解決していく。
 B武力不使用と紛争の平和的解決原則を再確認し、そのための実践的対策をとる。

 3、双方は西海海上で衝突を防止し、平和を保障するための実質的な対策をとる。

 @西海海上での軍事的緊張を緩和し、衝突を防止するため共同漁労区域と平和水域を設定することが切実だという認識をともにし、この問題を北南将官級軍事会談で早期に協議、解決する。
 A臨津江河口水域に共同骨材採取区域を設定する。
 B西海海上での衝突防止のための軍事的信頼保障措置を北南軍事共同委員会で協議、解決する。

 4、双方は停戦体制を終息させて恒久的な平和体制を構築するため、軍事的に相互協力をする。

 @終戦を宣言し、平和体制を構築することが民族の志向と要求だということで認識をともにする。
 A終戦を宣言するための条件を整えるため必要な軍事的協力を推進していく。
 B戦争時期の遺骨発掘問題が軍事的信頼醸成および戦争終息と関連する問題だという理解で一致、推進対策を協議、解決していく。

 5、双方は北南交流協力事業を軍事的に保障するための措置をとる。

 @民族の共同繁栄と軍事的緊張緩和に役立つ交流協力に対し、即時的な軍事的保障対策を立てる。
 A「西海平和協力特別地帯」に対する軍事的保障対策を立てる。西海共同漁労、臨津江河口共同利用など、交流協力事業に対する軍事的保障対策を別途に北南軍事実務会談で最優先に協議、解決する。北側民間船舶の海州港直航を許容し、このための軍事的保障措置をとる。
 B開城、金剛山地域の協力事業が活性化するよう12月11日から開始される汶山−鳳東間鉄道貨物輸送を軍事的に保障することに合意し、北南管理区域の通行、通信、通関のための軍事保障合意書を12月初、板門店で北南軍事実務会談を開催して合意、採択する。

 6、双方は本合意書の履行のための協議機構を正常に稼動させる。

 @第3回北南人民武力部長級会談を、2008年中の適切な時期にソウルで開催する。
 A北南軍事共同委員会は構成されしだい、第1回会議を早期に開催する。

 7、本合意書は文書を交換した日から効力が発生する。

2007年11月29日

[朝鮮新報 2007.12.5]