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ヒル訪朝 第2段階措置履行を協議

朝米双方が「満足」

 【平壌発=金志永、呉陽希記者】6者会談米国側首席代表のクリストファー・ヒル国務省次官補一行が3日から5日まで、朝鮮を訪問した。 朝米双方は、今年末までに期限が定められている9.19共同声明履行のための第2段階措置に関して意見交換を行った。

4日、平壌の万寿台議事堂でクリストファー・ヒル国務省次官補(右)と握手を交わす朴宜春外相 [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 5日、ヒル次官補は平壌出発に先立ち空港で記者団に対して、「金桂官外務次官と非常に成果のある話し合いを行うことができた」としながら、「年末まで計画されている一括妥結案の内容について協議し、次の段階の措置に関しても具体的に討議した」と明らかにした。

 また、北京に立寄ったあと、ワシントンに戻り、会談結果を「ライス長官に報告することになっている」と述べた。さらに、「朝鮮側の核施設無力化が計画通りに進んでいるものと思う」とし、「われわれは完全かつ包括的な核計画の申告についても討議した」と述べた。

 金桂官外務次官をはじめとする6者会談朝鮮側代表団以外にも、最高人民会議常任委員会の楊亨燮副委員長と朴宜春外相がヒル次官補一行とそれぞれ会った(写真)。

 朝米双方は3日間にわたって真しで深みのある意見交換を行った。これを通じて「行動対行動」の原則が再確認されたようだ。

 今回のヒル次官補の訪朝を通じて、米国側は自国の義務履行意志を朝鮮側に伝え、これに関連して現在ワシントンで行っている作業についても説明したものと見られる。ヒル次官補は平壌到着後、記者団に「米国は自国の義務履行の完了のために熱心に努力している」と述べ、第2段階措置が履行されるようになれば「(朝鮮と)米国との関係正常化実現のプロセスを開始することができる」との展望を示した。

 一方、一行を見送るために空港に姿を現した朝鮮外務省の李根局長は、「第2段階措置をどのように締めくくるのかを具体的に協議した。米国側は満足したであろうし、われわれも満足している」と述べた。 

[朝鮮新報 2007.12.10]