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〈論調〉 対話の裏で危険な軍事行動

 今年、米好戦勢力は対話の裏で朝鮮を力でどうにかしようといっそう悪らつに策動した。

 米好戦勢力は、年頭からF117ステルス戦闘爆撃機1個大隊と支援兵力300余人を南朝鮮に配備した。

 米好戦勢力は今年、わが国に言いがかりをつけてミサイル防衛(MD)システム樹立策動もいっそう大々的に進めた。

 また、南朝鮮とその周辺でわが国に反対する戦争演習をひんぱんに行った。連合戦時増援演習とフォールイーグル合同軍事演習、ウルチ・フォーカスレンズ合同軍事演習などは例外なく、わが国を不意に先制攻撃するための大規模な予備戦争、核試験戦争であった。

 今年、シンガポールで米日豪の軍事当局者らは、初めて3者軍事会談を開き、われわれの「核・ミサイル問題」に共同で対処していくことで合意し、太平洋上で数万人の兵力と艦船など大規模な軍事装備を動員して上陸作戦、市街戦など、さまざまな攻撃作戦を実戦さながらに展開した。

 これは、第2の朝鮮戦争を狙った米国と日本、オーストラリアの軍事的動きが表面化していることを示している。

 米好戦勢力が、朝鮮半島の非核化と安定に向けた6者会談合意事項が履行プロセスにあり、北と南の間で多岐にわたる対話と協力事業が行われている雰囲気に反して、対話の一方に反対するヒステリックな軍事的騒動を起こしたのは、わが国に対する露骨な挑戦であり、平和破壊行為である。

 今年、米軍事当局者は、誰かの「脅威」に対処して戦争を行うことができるよう米軍を完ぺきに準備させるべきであり、そのためには軍事費を増やして現代的軍事力を増強すべきであると力説し、朝鮮戦争や太平洋地域の危機などを想定したさまざまな戦争シナリオを準備していると唱えた。

 今年、わが国の自制力と忍耐力、強力な戦争抑止力がなかったなら、朝鮮半島の情勢は破局的な事態に陥ったであろう。(労働新聞15日付)

[朝鮮新報 2007.12.22]