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〈本の紹介〉 介護韓国語入門〜在日コリアン高齢者理解のために〜

 福祉、介護の現場において在日コリアン高齢者に関わる人たちが、よりよい介護実践のために必要とする朝鮮語の入門書が、京都市南区の在日コリアン高齢者生活支援ネットワーク・ハナから出版された。

 朝鮮語を母語としている在日コリアン高齢者の場合、認知症などが進行すると、新しい記憶である日本語が忘れ去られ、母語しか話さなくなるケースも多いという。

 本書では、簡単なあいさつから、送迎、食事、入浴、排泄、リハビリ、診察などで使われる「実践フレーズ」が15の章にわたり紹介されている。

 「実践フレーズ」は、「日本語」「朝鮮語の発音(カタカナ)」「朝鮮語」で記されており、朝鮮語がわからなくても対応できるよう工夫されている。

 ほかにも「重要単語&表現」および、在日コリアンの名前、国籍、社会保障、儒教などについての「一口知識」が記されている。

 日本語を全く話さなくなった同胞高齢者にとって、朝鮮語を話せる介護者がつきそうことは、大きな安心、癒しにつながるだろう。

 【問い合わせ】TEL 075・693・2550、FAX 075・693・2555。

[朝鮮新報 2007.2.1]