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平壌で歴史遺物展 王建座像などに関心

王建の金銅座像

 朝鮮中央歴史博物館で現在、高麗時代の歴史遺物展示会が歴史愛好家と勤労者の関心のなかで行われている。

 高麗(918−1392)は、悠久な民族文化の伝統を統一的に継承、発展させて民族文化の単一性と優秀さを開花させるうえで重要な役割を果たした朝鮮最初の統一国家である。この時代の文化において基本をなしているのは陶磁工芸と金属工芸である。

 展示会には、高麗の始祖である王建の金銅座像と有名な高麗磁器、そして青銅製の鏡、鐘、仏像彫刻など80個の陶磁および金属工芸遺物が展示されている。

 会場の入口には、40代になったばかりの王建の金銅座像が展示されている。色と紋様、造形が独特かつ美しいので世界中世の陶芸史上、特出した位置を占めており、世界の人々が宝物のように見なしてきた高麗磁器は今回の展示会でも参観者の人気を独り占めにしている。

 器全体が一輪の美しい花のような青磁牡丹文鉢、青磁輪花文皿、器の内側に柳、草花、水鳥を刻んだ青磁象嵌菊花柳水禽文鉢をはじめ浮き彫り紋様、刻み紋様などの装飾技法を駆使している陶芸品には、高麗人民の高尚な民族的情緒と優れた芸術的才能が集約されている。

 展示会にはまた、清らかで透明な翡翠の表面に6つのひだを刻み、下部に蓮の花を据えて高麗瓶の多様性を見せる青磁象嵌菊花文瓶、瓜の形をした本体の上にラッパのような口が取り付けられた白磁瓜形水注などの国宝級の作品と風景、人物などの紋様で生きいきと形象した青銅製の鏡も展示されている。

 今展示会は、新たに発掘された遺物とともに、これまで展示しなかった遺物が展示されたことによりいっそう異彩を放っている。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2007.2.28]