東京学生会文化公演 「道〜僕らの歩む道」 |
チョソンサラムとして生きる決意を
「日校在学朝鮮人東京学生会第16回文化公演『道〜僕らの歩む道〜』」が3月28日、東京・北区滝野川会館で約350人の観覧者の参加のもと行われた。 東京学生会では文化公演を、日ごろの活動を通じて言葉などの民族文化を習得した成果を発揮する場として1986年に第1回公演を行い、98年からは毎年行われ今回で16回を数えるまでになった。 とくに、この舞台を最後に卒業する生徒たちは、活動を通じて追求し続けた「チョソンサラムとして生きる道」を思いに込め、公演に臨んだ。 実際の学生会活動の様子を演劇を基本とした作品で表現し、昨年から続けられた警察当局による不当な強制捜査なども生徒の視点で描き、自らの進路、人生における不安や悩む姿を表した。その中から、今後もチョソンサラムとしての人生を歩いていくことを「僕らの歩む道」と位置づけ決意を新たにした。 「朝鮮人として生きることとは」「自分の存在とは」という日ごろからの問いに27人の出演者たちは、「卒業後も地域の朝青活動の中で、引き続き探し求めていく」「4月からは、東京学生会の伝統を自分が背負って立つ」などと公演後の感想を話した。 観覧者たちは「生徒たちの悩み、迷いなどすべてを等身大で感じることができた。出演者たちの姿から、私自身が等身大の自分をさらけだす勇気を持ち続けなければならないと思わされた。学校に戻って在日の子たちをはじめ、被差別の中を生きる子たちと歩んで行こうと思う」(43歳、都立高校教員)、「私自身ウリハッキョを卒業して何年も経って、忘れかけていた大事なものを思い出させてもらいました」(54歳、会社員)と感想を述べた。【朝青東京】 [朝鮮新報 2007.4.2] |