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コリアブックレット 「日朝国交正常化への道」 本社から刊行

平和への流れの再構築を

 朝鮮新報社からこのほどコリアブックレット「日朝国交正常化への道 平和への流れの再構築を」が刊行された(頒価は400円。問い合せ=TEL 03・6820・0100)。

 このブックレットは、本紙1月1日号と10.12日合併号に掲載された「新春座談会」がそのまま収録された。この座談会には、現在の日本の右傾化、戦争体制化にもっとも厳しく切り込むジャーナリストの魚住昭、斎藤貴男、野田峯雄の3氏が出席、米軍再編の下、丸ごと兵站基地化しつつある日本の現状に鋭いメスを入れた。さらに、拉致問題、ミサイル、核問題などを通じて、反北敵視の世論を煽りながら、政治権力との一体感をますます強める日本のメディアの情報操作について厳しい批判の刃を放つ。

 そして、強制連行、「従軍慰安婦」問題を隠ぺい、否認、抹消しようとする安倍政権の本質に迫りながら、歴史をわい曲し、再び、戦争の悪夢を繰り返そうとする企みに強い警鐘を鳴らす。とりわけ、戦前の日本が、ナショナリズムを振りかざしながら、一億総玉砕の戦争に突入していったことを想起させて、現在の状況に強い危惧の念を表わしている。

 3氏は、拉致問題を機に噴出した「北朝鮮許すまじ」のナショナルな義憤を国家権力が徹底的に利用し、在日同胞と総聯に不当な弾圧を加えていることを指弾してやまない。

 巻末には「解説、総聯弾圧事件の背景」が添えられている。今を読み解くために欠かせない。日本の友人たちにもぜひ勧めたい。

[朝鮮新報 2007.4.4]