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大地を描いた旗 −洪允杓−

人びとの
願いをあつめて
ひとつにしたから
旗になったのか

熱い涙の光、流した血の色
あらゆる愛と憎しみが混ざりあい溶けあい
澄んだ空の色になり
広い海の色になったのか

北と南の
心の道をつないだから
裂け目ひとつない
三千里の地図になったのか

遠い昔から
洗ってはまた洗って
真っ白な衣服をまとう
わが民族の気性

その白い布の上に
遥か遠くの星でも月でも太陽でもない
青い大地だけを染め抜いた旗
はためけ! その名も美しい統一旗よ

「チョンソリ詩人集」(2004年11月刊)

 ホン・ユンピョ
 1932年大阪府生まれ。8.15解放前に帰郷し、済州農業学校に通う。1951年に大阪府立高津高校(夜間課程)卒。同胞紙の記者を経て文芸同中央で文芸誌の編集に携わる。現在「チョンソリ詩人会」会員で、同胞の生活や民族統一を詠った詩にファンが多い。(選訳、康明淑)

[朝鮮新報 2007.5.15]