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大きな反響よんだ07年度版「アリラン」

「想像を超えた大傑作」

 金日成主席の生誕95周年に際して、4月14日にメーデースタジアムで開幕した大マスゲームと芸術公演「アリラン」が再び観客らの大きな反響を巻き起こした。2007年度版「アリラン」は05年度版を基本にして一部をリメイクした。序章、第1章〜第4章、終章で構成された公演は日帝に国を奪われた民族受難の時期、祖国を解放し社会主義強国を建設した金日成主席の業績、今日の朝鮮の姿、祖国統一と自主、平和への志向など朝鮮民族の歴史を見せてくれる。とくに、第2章6景の「アリラン民族の気概」はテコンドー母国としての伝統と朝鮮民族の気概を優雅で迫力あるテコンドー動作を通じて集約的に表現した。外国からの観客らは、「大傑作」「最高」の公演だと評価した。07年度版「アリラン」は5月5日まで行われ、8月からまた上演される。

人気新場面、テコンドー章

新登場の第2章6景のテコンドー章(撮影=文光善記者)

 07年度版「アリラン」は、テコンドー章の登場でより特色のあるものとなった。

 「アリラン民族の気概」をテーマとする第2章6景は、スクリーンの変化と迫力ある音楽リズムに合わせて出演者らがテコンドーの動作を力強く行い、朝鮮民族の気概を生き生きと見せている。

 新しいシーンは、民謡「シンアウ」に合わせて、大城山城壁と南門を描いた大型スライドをバックに、高句麗武士の衣装をまとった22人の出演者らが1000余人で構成された2段の人垣を飛び越えるところから始まる。

 そして同じく高句麗武士の衣装をまとった1700余人が、型や組み手などの多くの技を交互に交えながら、拳突きや手刀突きなどのテコンドー手法をこなしていく。

 メーデースタジアム上階に設置されたワイヤロープに沿って、5人の傾斜滑車手が「民族の気概」と記された旗をそれぞれに携えて滑るシーンと、武士の衣装がテコンドー着へと替わるシーンに観客は感嘆した様子だった。

 また、組み手をした14人の出演者は2対12で手刀手先突き、拳突きなどを披露。この間、バックスクリーンには「正日峰の雷」「信念の勝利」「意志の勝利」「民族の尊厳、万邦に轟かそう」などの文字が刻まれ、シーン後半からは朝鮮民族の今日を表現した歌「偉大な我が国」が流れる。

 シーンの最後は、大型立体共和国旗を広げた出演者の万歳三唱で終わる。

 マスゲーム創作団のチェ・ヒョンギ室長(54)によると、新しいテコンドー章は3200余りのテコンドー要素動作の中で優雅で、迫力があり、人々が習得しやすい86の基本動作と、600余りの補助動作を新たに編み出し創作編成した。

 テコンドー動作の型と技巧のみを用いて、歌とストーリーの中に導入したのはこれが初めてだという。

 テコンドーシーンの上演時間は4分30秒。しかしほかの章や景と比べ、その人気はとても高い。

 中央銀行に勤めるキム・ソンスンさん(38)は、「テコンドー章は『アリラン』のレベルさらに高め、公演を見終えると民族的誇りと自負心を胸いっぱいに感じることができる」感想を述べた。

表現できない感動

 「アリラン」は、外国から訪れた観客らの大きな反響を呼んだ。

 なかでも背景台の千変万化するテクニックは注目を浴びた。

 太陽の光が広がり、密林が波打つように揺れ、星が輝く様子、観客を覆うような大きな波、トラクターやブルドーザーが大地を走るシーンもある。外国からきた観客らはこれに歓声をあげ、必死に写真に収めようとした。

 中国から「アリラン」観覧団の一員として訪れたチャン・ジョボさん(44)は、「朝鮮に来て本当によかった。想像を超えた大傑作公演だった。この感動をどう表現すればいいのかわからない。自分ひとりだけ見るのが本当に惜しい。背景台の技はコンピュータでも表現できない最上級のものだ」と感想を述べた。

 1次医療奉仕に関する世界保健機構(WHO)東南アジア地域講習参加者らは、一様にこのようなすばらしい公演はどこに行っても見られないと話した。

 インドから訪れたタルン・シムさんは、公演は大傑作だとしながらこれを通じて「アリラン」の歌の意味と「アリラン民族」についてよく知ることができたと述べた。

 インドネシアのムハンマド・シャフジャハンさんは、「公演を観覧できたのは大きな幸運だ。すべてが最高だった」と話した。【平壌支局】

[朝鮮新報 2007.5.16]