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世界に朝鮮舞踊広めたい

初のソロ公演 舞踊家 趙純美さん

 7月6日、舞踊生活25周年を迎え「美粋」と銘打つ初のソロ公演を行う。

 2004年、結婚を機に金剛山歌劇団を退団後、現在フリーの舞踊家として活動中。

 公演にあたって掲げた目標は3点。第1は、朝鮮の文化、芸術とふれあう場を設けることだ。「朝鮮」と名のつくものなら手当たりしだいひぼう中傷が加えられる昨今、在日朝鮮人に対する風当たりは強く、人々が民族芸術に触れる回数も減った。今回はとくに、多くの子どもたちに見てほしいとの思いから、小、中学校生徒にはチケットを無料進呈(前売りのみ)する。

 第2は、「朝鮮舞踊」という芸術を世界中に広めること。現在、六本木ヒルズ内の教室をはじめ都内2カ所で日本の市民に朝鮮舞踊を教えているが、受講生の大半が踊るのはもちろん、観るのも初めてだという。「芸術には政治的葛藤を乗り超える力がある。舞踊は、いろんな人が関わりあうすばらしいきっかけになるだろう」と話す。

 そして、これまで自身の活動を支えてくれた人々に感謝をおくりたいというのが3点目。

 初級部の頃、チャンゴをたたく教師の姿に憧れ舞踊を志してから25年。今公演は、舞踊家として新たな道を切りひらく出発の舞台となる。

 踊り手として、指導者として、日本、そして世界で朝鮮舞踊がもつ大きな可能性を自身の手で花開かせたいと目を輝かせる趙さん。

 「舞台にすべてを注ぎ、真心こめて踊ります」

[朝鮮新報 2007.6.25]