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〈本の紹介〉 人権協会会報「人権と生活」第24号発刊

弾圧の不当性明らかにする特集

 在日本朝鮮人人権協会の会報「人権と生活」第24号が発刊された。

 今号では、安倍政権による総連と在日同胞に対する常軌を逸した強制捜索をはじめとする政治弾圧と人権侵害の違法性を明らかにし、総連と在日同胞の権利を擁護していくうえで提起される問題を特集として組んでいる。

 とくに、「薬事法違反」という口実のもと、高齢の同胞女性宅と総連の関連施設に対して強制捜索が大々的に行われたほか、「在日朝鮮人の女が不正に薬を北朝鮮に持ち出そうとしている」「薬は核開発や生物化学兵器に関連したものだった」など、事実とまったく異なる報道が蔓延したが、結局、同胞女性も薬品を販売した医師も不起訴処分になった事実に触れながら、こうした日本の現状における問題点と背景に関する論考が収録されている。

 また、実質的な勝利を獲得した東京朝鮮第2初級学校の土地問題裁判を支援する運動とともに、大阪朝鮮高級学校の運動場を取り巻く裁判問題をはじめ、民族教育の権利を守り拡大するための運動に関する特集も組んでいるほか、在日同胞に関わる法的問題や生活と権利を守る問題と関連したさまざまな情報と資料も収められている。

 頒価=800円。問い合わせ、注文=人権協会事務局(TEL 03・3837・2820、FAX 03・5818・5429、Eメールjinken94@yahoo.co.jp)まで。

 特集1 脅かされる在日朝鮮人の人権−朝鮮総連強制捜査の狙いとは

 ●昨今の在日朝鮮人に対する政治弾圧、人権侵害/洪正秀
 ●朝鮮総連と在日朝鮮人への強制捜査の違法性/金舜植
 ●日比谷公園大音楽堂使用許可取消問題/古川健三
 ●最近の刑事事件における捜査当局と裁判所のあり方/金尚均

 特集2  枝川ハッキョ裁判支援運動がもたらしたもの

 ●[ドキュメント] 枝川裁判の経緯と和解の意義/金東鶴
 ●[インタビュー] 裁判のむこうにある、朝鮮学校の明るい未来を信じて/宋玉順
 ●枝川支援運動をふりかえって/前田かおる
 ●大阪朝鮮高級学校運動場明渡し裁判/普門大輔

[朝鮮新報 2007.7.30]