「朝鮮名峰への旅」(27) 白頭山の残暑、美しい雲の出現と 一日七変化の幻想的風景 |
8月も半ばを過ぎると、白頭山を覆っていた太平洋高気圧は少しずつ弱まりはじめる。かわって大陸の高気圧が張り出してくる。 高気圧が押し合いしていると、日に何度も変わる白頭山の天気は、さらに複雑に変化するようになる。 雲の入れ替わりも激しくなり、美しい雲が見られるチャンスも増える。 大陸の冷たい高気圧が張り出してくると、湿気の少ない澄んだ青空が広がる。クールな風は秋の訪れを感じさせる。
天池の水はまだ温かく、冷たい大気にふれる朝はモヤが発生して、幻想的な風景となる。山頂まで登ると朝日をあびた山々が、夏を惜しむかのように輝きだす。しかし、こんな天気は長続きしない。 再び太平洋高気圧が張り出してくると、南風が吹き込んで、ムッとするような残暑の日々が続く。(山岳カメラマン、岩橋崇至) [朝鮮新報 2007.8.29] |