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「朝鮮名峰への旅」(28) カラマツの黄金色で染まる全山、やがて雪虫飛び、山頂に新雪

 10月にはいると、各地の山から本格的な紅葉の便りが聞かれるようになる。追いかけるように、初冠雪の到来も報じられる。

秋 白頭山 空撮

 白頭山の紅葉はなんといっても、黄色くなる天然のカラマツが中心である。赤く色づくのは、ウラジロツツジやクロマメの木などの低木が中心で、全山を覆うほどでないのが少し物足りない。ダケカンバやシラカバにはじまった黄葉は、カラマツが黄金色に染まると最高潮に達する。そして紅葉は次第に山麓へと下りていく。

秋 白頭山 カラマツ

 雪虫が飛び交いはじめると、雪の季節は間近だ。山頂付近が雪で覆われ、一陣の冷たい北西風が吹く。雲が取れた山頂付近には、うっすらと新雪がまとわりつく。

 この季節、天池の水は、手を入れると切れるような冷たさになるが、氷が張るのはまだ先である。何度か降った雪は、やがて根雪となり、山は春まで深い眠りにつく。(山岳カメラマン、岩橋崇至)

[朝鮮新報 2007.10.24]