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時代の感性生かす服作り

ピョン・スネさん 裁断師

 平壌市中区域の中城洋服店はオーダーメイドが基本の洋服店。金日成広場近くの官庁街にあるため、一般住民に混じって公務員の顧客も多い。

 人気の秘密は店長ピョン・スネさんの存在。朝鮮洋服協会の中央審査委員も務める服飾業界の権威者だ。勤続40年のベテランだ。

 型に合わせて生地にラインを引き、鋏を入れる。72歳になった今でも作業場に立つ。長年の経験と研究に裏打ちされた裁断技術、そして斬新なアイデア。「もう年なので若い人のようにはいかない」と謙遜するが、彼女の確かな仕事ぶりが多くの顧客を生み、注文は途切れることがない。

 「移り変わる時代の感性と流行にマッチする服、デザインが美しく動きやすい服を作る、それだけです」

 老裁断師の素朴な一言が従業員を奮い立たせる。【平壌支局】 

[朝鮮新報 2007.10.29]