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高句麗壁画古墳保存センター 建設急ピッチで進む

 朝鮮で高句麗壁画古墳保存センターの建設が進んでいる。

 朝鮮の貴重な民族文化遺産である高句麗壁画古墳は、2004年に世界遺産に登録された。

 平壌市楽浪区域に建設中の同センターは総合的な文化遺産保存研究、学術、広報拠点としての役割を果たす予定だ。

 文化省文化保存指導局では、国連教育科学文化機構(UNESCO)との緊密な協力のもとに、センターを近代的な設備を完備した建物として建設する目標を立てた。

 同センターは、世界遺産および国内遺産に登録された文化財の保存管理において提起される科学技術的問題を研究する一方で、先進技術の導入、文化保存部門の関係者に対する技術指導も行うなど、文化保存研究および広報活動の総合施設としての役割が期待されていると、文化保存指導局のリ・ウィハ副局長は話す。

 首都中心部を流れる大同江畔に4階建てで建設される同センターは、基本骨組工事が終わり、現在は給水および配線などの内部工事が行われている。

 建設が完了すれば、1階には展示室、標本室などが、2階には講義室、コンピューターサービス室、写真製作室をはじめ多くの部屋が設けられる。3階には遺跡、名勝地、天然記念物などの保存研究室が、4階には微生物、化学実験室をはじめさまざまな研究室や実験室が作られる予定だ。

 また、センターは高句麗壁画古墳だけでなく、国内の民族文化遺産全般の保存に関する学術研究や、次世代に対する教育拠点としての役割も担当するようになるという。【平壌支局】

[朝鮮新報 2007.11.16]