紅葉の開城を撮る、古都の風情と北南経済協力の息吹 |
紅葉まっさかりの開城を11月の初めに訪れた。5月に続いて今年2度目の訪問だった。
開城は、朝鮮初の統一国家高麗の千年の歴史と文化が香る古都である。北南、日本の学術関係者らの協力で蘇った中世東アジア最大の寺院・霊通寺や、大学者にして政治家として歴史に足跡を残す鄭夢周ゆかりのッ陽書院、終焉の地である善竹橋など遺跡が多い。
さらに、高麗王朝の始祖・王建の墳墓はじめ、高麗時代の王と王后、王族の墓も点在し、特に松嶽山の北側と開城の西側万寿山の南側丘陵の一帯には20余基が集まっている。
今回、高麗時代の山城として名高い大興山城(周囲10.1キロメートル、城壁の高さは4〜5メートル)や城内の観音寺、大興寺、朴淵の滝など風光明媚な紅葉風景を撮影できた。 分断の歴史とともに、朝鮮民族を引き裂く苦痛の象徴として世界に知られた古都は、いまや、北南の経済協力の拠点(開城工業団地)となっている。 5日から南で始まった開城観光の人気ぶりは、北南関係の和解と協力の雰囲気を映し出すものといえよう。歴史が宿る古都の風情、朝鮮半島のいまの息吹とその表情をカメラで伝える。(文と写真=文光善記者) [朝鮮新報 2007.12.7] |