07クリム展 20〜70代、20人 40点出品 |
在日同胞ならではの作風 2007クリム(丘林)展(主催=在日本朝鮮文学芸術家同盟美術部)が3〜9日、東京都中央区のギャラリーくぼた別館で開かれ、400余人が観覧した。会場には、水彩、朝鮮画、パステル、油彩、OG、陶芸、ミクストメディア、映像アートなど、主に東日本に居住する在日同胞美術家20人による40点の作品が展示された。
朝鮮を意味する「青丘」、美術家たちが「林」の木々のようにたくさん育つようにとの思いが込められた「クリム展」。 本業のかたわら、制作活動に意欲的に取り組んでいる20〜70代までの作家による作品は風景、朝鮮学校の生徒、生活の一コマ、民俗的な絵などモチーフはさまざまだ。韓東輝さんの油彩「生命」は、済州島の漢拏山に、二百数十年根付く白樺の木を描いたものだ。
3作品を出品した尹光子さん(72)は「途切れずに展示会を続けていることはすばらしいこと。朝鮮半島をめぐる情勢もいい方向に動いている。それに呼応して、これからもっと良い作品が出てくるはず。若い世代の作品は個性的なものが多く、それを活かして育っていってほしい」と話した。 初日の夕方には小宴が開かれ、展の開催を祝い、これからの活動に尽力していこうと話し合った。
金任鎬・文芸同東京美術部長は「在日同胞ならではの作品が多数出品された。民族、同胞社会などの一面を、このように豊かに表現できるのは、同胞美術家だからこそ。これも一つの個性であり、世界的にも貴重なことだと思う」。また「力の限り、意欲的に活動を続けていく」と語った。(文=姜裕香記者、写真=盧琴順記者) [朝鮮新報 2007.12.19] |