金剛山歌劇団07特別招待公演 苦難乗り越え希望の朝日を望む |
同胞ら1000余人が観覧
今年も厳しい情勢の中、組職と在日同胞社会を守るため日々奔走した同胞たちの労をねぎらうため、金剛山歌劇団(李龍秀団長)が19日、東京・中野の「なかのZERO」で2007特別招待公演「感謝の心を込めて」を上演した。総連中央・徐萬述議長と関東地域の同胞ら1000余人が観覧した。 舞台は、異国の地で暮らしつつもいつも祖国を思う在日同胞の姿を鶴に重ねて表現した舞踊「カゴパ(行きたい)」で幕をあげた。男声独唱「わが国」(李康樹)、独舞「雪竹花」(功勲俳優・宋栄淑)、女声重唱「ハナ・メドレー」、舞踊 「チャンゴの舞」、男声重唱「いつも輝けわれらの総連」、民謡メドレー「牡丹峰」「ノドゥルの川辺」「焼栗タリョン」、民俗舞踊「農楽舞」などが披露された。 会場は終始大きな拍手に包まれ、「アンコール!」の声があがった。 公演を観た栃木県小山市の李成林さん(70)は、「歌も踊りもすべて良かった。とても感動した」と満足そうな表情を浮かべた。群馬県東毛支部チャンゴサークルの責任者・崔容淑さん(45)は、「歌劇団の若手団員たちにはいろいろとお世話になっている。地域の文化サークルを盛り上げるために、舞踊家の宋栄淑さんには『サンブク(双鼓)』を習い、演奏家の河栄守さんにはチャンゴを、崔栄徳さんには『テピョンソ』の演奏法を教えてもらった。歌劇団の活動にはいつも力をもらっている」と話した。
また、朝鮮大学校外国語学部1年の鄭美姫さんは、「経済的にも大変苦労されている中で、無料公演に招いてもらってとても感謝している。公演内容にも共感がもて、親近感が沸いた。先輩たちと一緒に、私たちも同胞社会を守っていかなくてはならないという決心を新たにした。今日はたくさんの人たちがパワーをもらえたと思う。みんなで力を合わせて、同胞社会を守って行きたい」と述べた。 また、多くの感想文も寄せられた。 埼玉県の李一秀さんは、「ハナ・メドレー、チャンゴの舞、チャンセナプ独奏はじめすべての作品が感動的でした。引き続き厳しい環境での活動となりますが、2008年は総連組織と同胞社会が喜びの『万豊年』を迎えられるよう、活動していきたいと思います。すばらしい公演、ありがとうございます」と感想を残した。 東京都八王子市の金点淑さんは、「感動、感動、感動の連続でした。誇り多きわが民族に拍手を贈ります。金剛山歌劇団の公演は何度見ても感動します。今日は涙が出そうなほどに胸がいっぱいになりました。本当に感謝します」と記した。 東京第一初中の教員・李香任さんは、「久しぶりに歌劇団公演を観ました。学期末の忙しい時期ではありますが、職場の先生たちと共に来ました。すべての作品が心に響きましたが、特に男声重唱『いつも輝けわれらの総連』には涙が込み上げてきました。情勢が厳しくとも、私たちが進むべき道は一つです。皆で希望を持って奮闘していきましょう」と熱い思いを綴った。(文=金潤順記者、写真=文光善記者) [朝鮮新報 2007.12.26] |