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07年の朝鮮スポーツ界、関係者に聞く 北京五輪 目標は20競技100種目出場

北南単独チームにも意欲

 【平壌発=李泰鎬記者】昨年、朝鮮スポーツ界の活躍はめざましかった。世界女子ボクシング理事会(WBCF)主催で行われた大会でキム・グァンオク選手が2回目の王者防衛に成功(6月)、FIFAU−20女子世界選手権(ロシア)で女子サッカーチームが優勝(9月)、AFCユース選手権(インド)で男子サッカーチームが優勝(11月)。40余の国際大会で、100余個の金メダルを獲得する好成績を収めた。今年は、08年に開催される北京五輪の出場権をかけた予選が相次いで行われる。朝鮮の体育指導委員会の関係者らと各種目選手、監督らは昨年以上の成果をあげようと意気込んでいる。

サッカーに負けない成果を

体育指導委員会の文在徳委員長

 体育指導委員会の文在徳委員長(朝鮮オリンピック委員会委員長)は昨年の成果について、「何より、困難な状況下にもかかわらずスポーツ選手たちを国家的に支えてくれたことが大きな要因だ」と指摘しながら、「選手らはその期待に応えようと競技に臨んだ」と説明した。

 昨年12月、ドーハで行われた第15回アジア競技大会では金メダル6、銀メダル9、銅メダル16を獲得した。

 委員会では、この成績を「注目すべき成果」だと評価した。一方で関係者らは昨年、女子サッカーがFIFAU−20女子世界選手権で優勝したことが、ドーハ・アジア大会など他種目の選手たちに良い刺激を与えたと分析している。大会には、18競技84種目に選手を派遣した。

 文委員長は、北京五輪の20競技100種目に選手を送ることが目標だと語る。

 選手たちは、今年行われる五輪予選競技で、「必ず勝ち、総書記と人民に喜びを報告しよう」という気持ちで練習に取り組んでいるという。

 一方今年は、FIFA女子世界選手権(中国)やFIFAU−20世界選手権(カナダ)、FIFAU−17世界選手権(南朝鮮)など朝鮮が出場権を持つ世界大会が行われる。「世界中が注目する大会だけに、朝鮮の国旗をなびかせたい」と文委員長は強調した。

 体育指導委員会では今後、柔道、レスリング、ボクシング、射撃、重量挙げなどでも、サッカーに負けない成績をあげるだろうと展望している。

 「朝鮮のスポーツ選手らしく、国の栄誉を輝かせるため、全力を尽くしてほしい」(文委員長)

「民族の誇りを示そう」

 近年、さまざまな国際大会で北南の共同入場が実現している。北京五輪では、北南単独チームの結成について関心が集まっている。

 文委員長は、「単独チームの結成は、60年以上分断され暮らしてきたわが民族の悲願でもある。朝鮮オリンピック委員会は、その実現に向けて主動的に協議を行っている」と説明する。

 委員長によると、すでに多くの部門で北南間の合意がなされた。今後は、最重要議題の選手選抜に関する議論を深めていくという。

 また、ドーハ・アジア大会に朝鮮大学校学生が出場した事実について言及し、「海外同胞スポーツ選手も、朝鮮の名をとどろかせるのに一役かっている」と期待感を表明し、「北、南、海外の全民族で単独チームを構成し、朝鮮民族の誇りを世界に示そう」と強調した。

[朝鮮新報 2007.1.17]