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大阪朝高の2選手と同胞OG 全日本女子アマチュアボクシング大会出場へ

「女子の伝統つくりたい」

 第5回全日本女子アマチュアボクシング大会(2月24〜26日、日野自動車健保プラザ4階)に大阪朝鮮高級学校女子ボクシング部の2選手と同部OGが出場する。女子大会は演技競技の部(軽量級から重量級までの4階級)と実戦競技の部(ピン級からウェルター級の9階級)に分かれて行われる。今大会に臨む意気込みを聞いた。

■実戦競技の部■

 金美稀選手(高2、ライトフライ級) 「初の全日本大会で不安も多いけど、大阪朝高の看板を背負って出場するからには恥じない試合をしたい。目標は優勝」。外見は「ボクシング」のイメージからはほど遠い。初、中は舞踊部に所属した。高級部からは「新しいものにチャレンジしたい」と、部を見学し「ここでやっていこう」と決心した。しかも兄(高3)もボクシング部だ。

 「憧れがあって部に入ったけど、今はそれだけで終われない。練習は本当に厳しいけど、一生懸命やった成果がしっかり自分に返ってくるのがボクシング。今は最後までやり遂げたいという気持ちでいっぱい」と笑顔を見せた。

 金聖姫選手(19、看護専門学校1年、バンタム級) 大阪朝高時代の3年間、第2〜4回大会に連続出場した経験の持ち主。高1で演技の部・中量級で優勝、高2で実戦の部・フェザー級3位、高3の時は実戦の部・フェザー級2位となった。

 「今大会は必ず優勝したい」とタイトル奪取に燃える。看護師の資格取得のための勉強に励みながら、週3〜5日、大阪朝高ボクシング部員たちと練習に打ち込んでいる。穏やかな表情とは裏腹に、ボクシングに対する情熱は人一倍強い。「ボクシングが好きだし、自分をもっと厳しい環境におきたかったから卒業しても続けた。梁学哲先生の教えが一番だから」とほほ笑む。初の栄冠獲得に向けて黙々と練習に励んでいる。

■演技競技の部■

 孫紗埜(高2、軽量級) 小柄な体格の孫選手。中級部時代はバスケットボール部に所属した。ボクシングを始めたのは「新しいスポーツがしたかったし、2つ上の聖姫先輩が大会でメダルを獲ったと聞いて、自分もその舞台に立ちたいと思った」

 「どこよりも厳しい部」ということは自身がよく知っている。最初はついていけないと思ったが、「最後まで一生懸命やって大阪朝高女子の伝統を作りたい」と意気込む。

 昨年、同級生の高梨香選手(高2)が演技の部・軽量級で優勝しているため、「負けたくない」という気持ちはあるようだ。「梨香に続いて、今年も優勝したい」。

[朝鮮新報 2007.2.5]