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東日本地方新春駅伝・ロードレース大会 600余人の同胞が声援送る

「連帯感が強まった」

 「2月の名節慶祝東日本地方新春駅伝・ロードレース大会」(第8回)が4日、荒川河川敷(西新井橋〜堀切橋)で行われ(写真)、ロードレース(3km、5km)と駅伝の各部門に選手ら約400人(42チーム)が参加、200余人の同胞らが駆けつけ声援を送った。大会では東京第3初級ㄱ組(初級部)、東京朝中(中級部男子)、東京第1初中(中級部女子)、朝青江戸川支部(一般男子)、朝青東京都商工会支部ㄴ組(一般混成)が駅伝の各部門で優勝し記念品が贈られた。

 この日、東京第1初中の女子選手らは満足げな顔を浮かべ、「学校から上野、浅草まで走るなど、たくさん練習したので優勝できてうれしい。マラソンは団結力が生まれる。今は達成感でいっぱい」(李知香選手)、「マラソンは大好き。自信満々だった」(朴美耶選手、各中2)と喜びを爆発させた。一般部門で堂々の優勝を果たした朝青江戸川支部の朴日豪主将(20)は、「1カ月の練習が無駄ではなかった。なによりも第1回大会から出場している朝青の先輩らとともに有終の美を飾れて大満足。支部の連帯感はより強まった」と誇らしげに語っていた。

寒さとばす同胞たちの熱気

 選手約400人を含む600余人が参加した「2月の名節慶祝東日本地方新春駅伝・ロードレース大会」(4日、第8回)。会場の東京・荒川河川敷は、 寒風が吹き荒れる天候となった。しかし眼前に広がる空は雲ひとつなく晴れ渡り、選手らは元気いっぱいに競技を楽しんだ。選手たちを応援する同胞らも多数かけつけた会場では、こんな声が飛び交っていた。「がんばろう!」(準備作業を機敏に進めた大会スタッフら)、「1等で帰ってきたら1万円!」(同胞)、「ドキドキするわ」(応援に駆けつけた若いオモニ)。当日の模様をリポートする。

アボジたちの想い

東京第1初中アボジ会の金裕永会長が力走。沿道から熱い声援を受けていた

 臙脂(えんじ)紫色のTシャツに身を包んだアボジたちの姿が目に飛び込んできた。「頭ひとつ分」目立つのは、初出場の東京朝鮮第1初中級学校アボジ会のアボジたちだ。12人のアボジと3人の学校教職員で3チームを構成。今大会出場を契機に「アボジ会をさらに盛り上げたい」という。3月からは週に1回、人工芝が敷かれる同校でサッカーの練習をスタートさせる。その過程でアボジたちにもっとハッキョに関心を持ってもらおうという同会役員らの「熱い想い」がある。

 この日、予想以上にアボジたちが集まった。同会の鄭日究さんは「とても良かった」と目を細めた。同会の金裕永会長は走り終えた直後、「疲れたー」と言いつつも「今後、約230人のハッキョアボジたちみんなが心をひとつにして、子どもたちのためにがんばりたい。今日の駅伝出場はそのきっかけでもある」と満足そうに語った。

 「アボジチーム」のひとつが一般の部3位に食い込んだ。たすきを渡し倒れこんだ李準兌教育会会長、汗だくで走る林桂澔校長の姿もアボジたちの胸を熱くさせた。

白熱、中級部男子

1位でゴールし喜びの雄叫びをあげる東京朝中のアンカー、兪m選手(中級部男子駅伝)

 中級部男子駅伝。その表彰式の1、2位の表情はまさに「明と暗」であった。同部門では東京、神奈川の2校がいわば一騎打ちを展開した。

 2区で先頭を走る神奈川を追い抜いたのは東京。しかし、前大会優勝の神奈川は5区で逆転。「2大会連続優勝」がちらついた。しかし6区(アンカー)の兪m選手(中2)は「ハードな部活のおかげ」で鍛え上げた足腰を武器に神奈川のアンカー金鎬司選手(中3)を抜き去りゴール。「うれしい。『負けるものか』という熱い気持ちを持ったおかげで優勝できた。試合前に菓子を口にしたのが勝因かな」とはにかんだ。双子の兄、兪琢選手とともに2、6区の区間賞をW受賞した。区間賞は4区東京、1、3、5区は神奈川が獲得した。

 一方、ゴール直後にしばらくうなだれ悔し涙していた金鎬司選手。優勝を狙っていた。「自分が遅かったから負けた。朝高で蹴球部に入り『強い気持ち』を培いたい」と真っ赤な目を青空に向け表情をかみ締めていた。

駅伝の醍醐味

東京第3初級ㄱ組は初級部部門で優勝。アンカーの高彰希選手がゴール近くで胴上げされていた

 今年、東京・新小岩地域の在日同胞マラソン愛好家たちの同好会「ワン・コリアンズ」(結成7年目、選手募集中)は一般の部で「重い2位」入賞を果たした。選手兼監督の金昌弘さん(在日陸上競技協会副理事長)は、「走り終えたら美酒を交わす。互いの人生を垣間見ることのできる醍醐味がある」と駅伝の魅力について話す。そして「着実に普及してきた」と在日マラソン界の盛り上がりを喜び、同胞マラソン人口を今後もっと増やしたいと意気込んでいた。

 会場は同級生チーム、全員で同型のサングラスをかけ走りきったチーム、パネルを手に応援する朝青員ら、ビデオカメラを携え子どもを追うオモニなどで終始盛り上がりを見せた。「冬」の寒さを吹きとばすような、同胞たちの熱い熱気、温もりが心地よかった。(李東浩記者)

[朝鮮新報 2007.2.7]