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〈AFCU−16女子選手権〉 朝鮮 決勝で日本を3−0で下す

W杯出場権獲得

 AFCU−16(16歳以下)女子選手権の決勝が17日、マレーシアのクアラルンプールスタジアムで行われ、朝鮮が日本を3−0で下して優勝しW杯出場権を獲得した。朝鮮は、来年ニュージーランドで開催される「第1回FIFAU−17女子ワールドカップ」の出場権も合わせて獲得。同W杯には準優勝の日本、3位の南朝鮮も出場する。大会をふり返った。

 A組には中国、南朝鮮、オーストラリア、B組には朝鮮、日本、タイが入った。各チームは、8〜17日までマレーシアのクアラルンプールで熱戦を繰り広げた。

 朝鮮の初戦は前回大会優勝の日本。昨年、朝鮮女子のU−20代表チームがロシアで開催された女子世界選手権で優勝するなど、近年、ユース世代で力を見せ付けている。今大会でもそのポテンシャルを発揮することが予想された。

 強豪を相手にした戦いだったが、接戦をものにした朝鮮が1−0で勝利。その勢いでタイを7−1、準決勝では南朝鮮を4−1で下して決勝へ進んだ。一方の日本も準決勝で中国を3−1で降して決勝へ進んだ。

 決勝戦。朝鮮は前半8分、日本ゴールのペナルティエリア外の正面で得た直接フリーキックからホ・ウンビョル選手の狙ったシュートが日本ゴールのクロスバーに跳ね返り、ゴール前に詰めていたユン・ヒョンヒ選手がヘディングで押し込んで先制。1−0とリードを保ったまま前半を折り返した。

 後半にも朝鮮が日本の隙を見逃さずに追加点を奪いにかかった。

 後半11分、朝鮮は右サイドから上がったクロスを左サイドゴールエリア付近で待ち受けていたチョン・ミョンファ選手が流し込んだ。ボールは日本のゴールキーパーが止めたかと思われたが、ゴールラインを割っていたとの主審の判断で朝鮮が追加点を奪った。

 そして後半25分、またもチョン・ミョンファ選手がキーパーとの1対1を冷静に決めて3−0。そのまま試合終了で朝鮮がタイトルを獲得した。

 日本は今大会で最も強いと評されていたが、朝鮮の強じんなフィジカルがそれらを圧倒した。

 朝鮮のリ・ウィハム監督は、「選手たちの出来はあまりよくはなかったが、国のために戦うという強い気持ちを持つことで勝利することができた」と語った。

 日本の吉田弘監督は、「もっと技術やメンタル、スピードなどを向上させる必要がある。朝鮮選手の体格がわれわれより大きかった。世界大会ではヨーロッパのチームなど体格の大きなチームと対戦することになるから、そういう相手とどのように戦っていくかも学ばなければならない」と語った。

 大会では、ユン・ヒョンヒ選手が通算7得点で得点王となった。

[朝鮮新報 2007.3.20]