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前WBCスーパーフライ級王者 洪昌守選手が現役引退

「ボクシング界の発展に尽力したい」

 WBC世界スーパーフライ級前王者の洪昌守選手(32、金沢)が大阪市内の日本ボクシングコミッション関西事務局に引退届けを提出し、記者会見を行った。会見で洪選手は、「高校1年から32歳まで人生の半分がボクサーで寂しい気持ちはあるが、今後、ボクシング界の発展に尽力したい」とコメント。将来的にはジムでの選手育成、タレント活動をしてみたいとも語った。また、思い出の試合はと聞かれ、「世界を初めて取った試合と川島選手にリベンジして王座を再奪取した試合」と話した。会見後、待ち構えていた記者やファンたちを前にして「スッキリした」などと語っていた。

 洪選手は2000年に世界初挑戦。南朝鮮の゙仁柱選手を12R判定勝ちで王座を奪取した。04年まで8度、06年に1度防衛。通算9度の防衛は、日本のジム所属の世界王者で歴代3位。プロ生涯の戦績は36戦32勝(8KO)3敗1分。在日朝鮮人3世であることを公言し、本名を隠さず堂々とリングに上がる姿から「在日の星」と呼ばれた。その功績が称えられ、01年6月に朝鮮民主主義人民共和国労働英雄称号が授与された。

[朝鮮新報 2007.3.23]