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〈北京五輪女子サッカーアジア予選〉 朝鮮代表 チャイニーズタイペイに8−0で圧勝

初出場へ順調な滑り出し

 【平壌発=李相英記者】2008年北京五輪出場権をかけた女子サッカーアジア最終予選Bグループの初戦が7日、平壌の金日成競技場で行われ、朝鮮女子代表チームがチャイニーズ・タイペイ(中国・台北)を8−0で下した。豊富な運動量と高い技術でチャイニーズ・タイペイを圧倒、主将リ・クムスク選手の3得点などで快勝した朝鮮チームは、初の五輪出場へ向けて順調なスタートを切った。

実力差みせつける

圧倒的な試合を展開した朝鮮選手

 朝鮮代表チームは試合開始直後から猛攻撃を仕掛け相手ゴールを脅かした。7番ホ・スニ選手をはじめとする中盤を起点に両サイドから敵陣を突破、前線のFW10番リ・クムスク選手や8番キル・ソニ選手がまるで雨あられのようにシュートを降らせる。前半8分、10分、12分とたて続けに決定的なチャンスを迎えるが、いずれも得点には結びつかず。

 観客のため息が大きくなりはじめた前半15分、右サイドを駆け上がった23番ソン・ジョンスン選手のセンタリングをリ・クムスク選手が頭で合わせゴール、待望の先制点を奪った。

 さらなる波状攻撃で追加得点を狙う朝鮮チーム。36分にはホ・スニ選手の中央突破から9番リ・ウンスク選手とつなぎ、最後はリ・クムスク選手が決めて2点目。41分にはホ・スニ選手の見事なループシュートが決まり、早々と勝負を決定づけた。

 前半を3−0で折り返した朝鮮の勢いは後半も衰えず、6分、7分と連続でゴール。その後も得点を重ね、諸戦を大差の勝利で飾った。リ・クムスク選手はこの試合でハットトリックを達成、昨年のアジア選手権最優秀選手の実力をみせつけた。

敵陣に果敢に攻めこむ朝鮮選手

 力の差は歴然だった。チャイニーズ・タイペイは終始防戦一方。朝鮮側陣地深く攻め込む場面もほとんどなく、シュートはわずか1本に終わった。

 14の国と地域が参加したアジア予選は、7日から最終予選に入った。1次予選を勝ち抜いた6チームとシード国である朝鮮と日本を合わせた計8チームが、A、Bの2つのグループに分かれ「ホーム&アウェイ方式」で対戦する。各組の1位が五輪出場権を獲得。朝鮮はチャイニーズ・タイペイ、香港、オーストラリアとともにBグループに入った。

 五輪出場権をかけた戦いは8月12日まで繰り広げられる。次回、朝鮮チームは15日にアウェイで香港と対戦する。

高まる国内の期待

 試合当日、会場の金日成競技場は代表チームを応援する市民らで埋まった。

 戦前の予想は、朝鮮の圧倒的有利。「勝って当然、何点差をつけてどんな内容で勝つのか」―緒戦での戦いぶりに観客や関係者の注目が集まった。

 対戦相手のチャイニーズ・タイペイは70年代から90年代までアジアの強豪として名をはせたチーム。77年の第2回女子アジアカップで優勝した同チームは、続く第3回、4回と大会を3連覇。91年の第1回女子ワールドカップでも、ナイジェリアを破りベスト8入りした実績を持つ。しかし、「朝鮮女子サッカーの発展でチャイニーズ・タイペイの栄光は過去のものになった」というのが朝鮮側関係者の話。現場の記者らも、「チャイニーズ・タイペイとしては引き分け狙いの戦術ぐらいしかないだろう」と予想していた。

 近年活躍著しい朝鮮女子サッカー。初の五輪出場を狙う代表チームへの期待は大きい。最終予選の組み合わせに対する人々の反応は、「気をつけるべきはオーストラリア。ほかのチームは問題ない」。

 現地のスポーツ専門紙も予選の展望を特集し、「予選参加各国が朝鮮代表との対戦を意図的に避けている」と報じるなど、国内の熱気を煽っている。同紙によると、南朝鮮チームは北との対戦を避けるため、予選ラウンド最終戦で格下の香港相手に負けAグループ入りしたとのこと。「世界から笑われようと、われわれは五輪出場への可能性を得たのだ」という南朝鮮関係者の発言も紹介した。

 対照的に、チームは緒戦の大勝に浮かれた様子はまったくない。キム・グァンミン監督と選手らは試合後のインタビューをキャンセルし、無言で会場を後にした。チーム関係者によると、「話すことは何もない」「戦いは始まったばかり。威勢のいい言葉はまだ早い」と、あくまで慎重な姿勢を崩さない。「勝って当然の試合。会見などおこがましい」ということだろう。協会関係者の一人は、会見拒否を自信の裏返しだと分析した。

 勝ち試合でのノーコメントに予選突破への期待がふくらむ。

[朝鮮新報 2007.4.11]