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「痴漢退治」の女優に熱い視線 4段、国際師範の実力

痴漢を撃退する武術を披露し、拍手喝采を浴びたキム・ウンオクさん(右) [写真=聯合ニュース]

 ハンギョレ新聞によると、朝鮮テコンドー委員会師範団の女子選手、キム・ウンオクさん(27、写真)に南側の人々から熱い視線が注がれた。

 8日の歓送晩さん会では、「一緒に写真を撮って」との申し込みが殺到し、食事もろくにできなかったほどの人気ぶりだった。

 それもそのはずで、キムさんは映画女優でもある。01年、女性テコンドー選手のトレーニングの過程と痴漢を撃退する様子を描いた映画「豪胆な娘たち」(朝鮮語で「담찬 쳐녀들」)の主役を演じた。彼女の練習風景を見た監督がヒロインに抜擢したのだという。

 キムさんの専門は護身術。今回の行事でも痴漢を撃退する武術を披露し、拍手喝采を浴びた。キムさんは、「精一杯デモンストレーションした」と語りながら、「護身術を学んでみると、どこに行っても怖くない」と笑った。

 テコンドーは、北側では大衆スポーツのひとつで、キムさんも幼いころから習いその魅力にとりつかれたという。中学校を卒業後、1年制の看護学校に通ったが、テコンドーへの夢を捨てきれなかった。17歳のとき平壌のテコンドー専門学校(3年制)に入学し専門的に学んだ。専門学校時代も彼女の素質は群を抜いていたという。

 卒業後、選抜試験を受け海外テコンドー師範団として活動、年に数回海外でデモンストレーションを行う選手団の常連となった。

 昨年、ITFの4段に昇段した。国際師範の実力があるということだ。

 南側訪問直前の3月、平壌の学生少年宮殿のテコンドー監督になることが決まった。今後は学生を対象にテコンドーを教える。

[朝鮮新報 2007.4.13]