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北京五輪の統一チーム構成 合意できず 朝鮮五輪委代弁人

 朝鮮オリンピック委員会のスポークスマンは11日、2008年北京五輪に統一チームで参加するために進めてきた北南スポーツ会談が南側の不当な立場と態度によって結実を見られなかったことに関連して、朝鮮中央通信社記者の質問に答えた。

 スポークスマンによると、北側は会談で、「わが民族同士」の理念に従い、民族の和解と団結、統一に寄与できるよう相互尊重と理解の精神に基づき、北と南が同等の権利と資格を有して参加する方向で統一チームを構成するという原則的立場を示した。

 また、チーム種目で北と南が選手を選抜して5対5の比率で統一チームを構成して予選競技と本戦競技に参加し、競技に出場する時には選手の技術水準と状態、相手チームの準備程度によって種目別監督が協議して優秀な選手を参加させる問題、個人種目のような細部種目では北と南が資格を得た場合、すべて参加するという問題を提案した。

 しかし、南側は昨年11月と今年2月の第3、4回会談で、北側のねばり強い雅量と説得にもかかわらず、すでにローザンヌで北と南、IOCが同意した5対5の比率で統一チームを構成して予選競技と本選競技に参加するという問題を討議したことがないと事実を覆したという。

 そして、個人種目のような細部種目で、北と南が資格を得た場合、すべて参加することで双方がまず合意し、国際スポーツ機関に提起しようというわれわれの提案についても、南側は国際スポーツ機関がすべきことであるとして、合意を拒否した。 

 スポークスマンは、北側が統一チーム構成方案を強く主張すると、南側は逆にチーム種目でも個人種目でのように別々に予選競技に参加することに固執して時間だけを浪費することで、個人種目で統一チームを構成することができなくなっただけでなく、予選競技が終わったソフトボールとすでに始まった男女サッカーをはじめチーム種目でも北と南が別々に予選競技に参加しなければならなくなったと述べた。

 そして、このため、統一チームの名称、歌、旗の問題などで北側が譲歩と誠意を示して最終段階に入っていた会談は結実を見られなくなったと指摘した。

 スポークスマンは、「わが民族同士」の理念に基づいて北と南が同等な権利と資格で統一チームを構成しようというわれわれの原則的な立場に変わりはないと強調。そして、朝鮮オリンピック委員会は今後、南側オリンピック委員会が北側の合理的な提案を受け入れるなら、すべての国際スポーツ競技に全民族がかくも願っている統一チームで参加し、朝鮮民族の気概と英知をとどろかすものとの確信を示した。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2007.4.16]