第1回埼玉同胞ピンポン・卓球ファミリー大会 子どもから大人まで家族対抗で白熱 |
第1回埼玉同胞ピンポン・卓球ファミリー大会が22日、埼玉朝鮮初中級学校体育館で行われた。県内の卓球愛好家をはじめ園児、生徒から60代までの同胞ら約120人が参加した。県内の総連本部、体育協会、商工会、ハナ信用組合、金剛保険などの協力のもと初開催となった今大会には、総連中央の金尚一文化局長、体連の成斗嬉副会長、東京卓球協会の李道根団長、埼玉県体育協会の「光幸会長が来ひんとして招かれた。 「家族みんなで楽しめた」
大会は、トーナメント形式による家族対抗の団体戦と個人戦が行われた。 団体戦には「アボジ、オモニ、子ども」「オモニと子ども2人」といったさまざまな構成のチームが出場。ラケットを握るのは初めてという子どもたちも多く、ラケットの持ち方やルールを一から学びながら、和やかな雰囲気のなかで競技が行われた。 競技が進むにつれて、優勝商品のディズニーランドファミリーチケットをねだる子どもたちのために汗を流すアボジ、オモニたちの姿もあった。 団体戦では玄奉烈さん一家が安定した試合運びで勝ち抜き優勝した。2位は朴久好さん一家、3位は姜秀悟さん一家。また、一般の個人戦では朴麗愛さんが、経験者による個人戦では姜勝幸さんが優勝した。
初級部2年生と幼稚園年長組の2人の娘と一緒に出場し、見事3位となった姜秀悟さんは「和気あいあいとした雰囲気のなかで楽しく汗を流せた。子どもたちも楽しんでいて卓球が好きになったみたいだ」と語った。姜さんの妻は学生時代に卓球部に所属していたという。今回は出産を控え参加できなかったが、次回は家族が一人増えてみんなで参加したいという。 妻と初6の娘、初4の息子の4人で参加した金将建さんは、「家族や友人たちと楽しめてよかった」と感想を述べた。埼玉県籠球協議会(5月に埼玉県籠球協会を結成予定)の会長を務める金さんは、スポーツを通じて同胞社会が盛り上がればと語った。 同胞社会の活性化に 今大会の開催、運営には、昨年結成された埼玉県卓球協会とそのメンバーらが尽力した。また初開催ということもあり、卓球協会(中央)からラケット40個が贈呈された。
埼玉県卓球協会の玄斗圭会長は「手軽で子どもから大人まで一緒に楽しめる」という卓球の特徴を活かし、地域同胞社会の活性化や同胞家族間の交流につなげたいと大会の開催主旨を語る。 玄会長は県内の卓球愛好家に呼びかけ、当初9人で協会を立ち上げた。月2回の練習を続ける過程で大会の企画が持ち上がったという。大会の詳細やポスター、チラシの作成、配布、出場者の募集など総連県本部や支部の協力を得て「初開催」を成功させた。 「来年はもっと多くの同胞、家族を呼んで大会を盛り上げたい」と語る玄会長は、埼玉初中の生徒たちにも卓球の楽しさを伝えたいと語る。 今大会では生徒の部も設けられた。埼玉初中の初級部高学年と中級部の生徒たちが出場。クラス対抗の団体戦が行われた。ラケットを握るのは初めてという生徒たちが多かったが、試合は徐々に白熱していった。試合後も練習に打ち込む生徒もいた。 サッカーやバスケットボールの強豪として知られる同校では、数年前に卓球部が廃部になり今は指導員もいない。そんな状況を寂しく感じている協会のメンバーたちは「朝鮮は卓球が盛んで実力も高い」と卓球の普及を願う。玄会長も「2人いれば始められる。幼い頃に基礎を学べば一生楽しめるスポーツ」と魅力を語っていた。(泰) [朝鮮新報 2007.4.26] |