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第22回在日本朝鮮人ラグビー選手権大会 朝大 17年ぶりの単独優勝

地力見せ栄冠

優勝した朝大選手ら

 総連結成52周年記念「第22回在日本朝鮮人ラグビーフットボール選手権大会」(主催=在日本朝鮮人闘球協会、後援=在日本朝鮮人体育連合会)が5月19、20の両日、東京朝鮮中高級学校で行われた。東京(高麗クラブ)、大阪(千里馬クラブ)、兵庫(4.24クラブ)の各闘球団と朝大ラグビー部が熱戦を展開。大会では部員も増え体力面で他チームを圧倒、「地道な基礎練習に重点を置いてきた」(李鐘基監督)朝大が17年ぶりの単独優勝を果たした。

 「1年間、積み上げてきたチーム力が試される」大会、在日本朝鮮人闘球協会の全源治名誉会長(朝大ラグビー部名誉監督)は、優勝した朝大について「スタミナ、忍耐力、ボールへの貪欲さで際立っていた」と講評した。

 なお、大会初日には東京中高食堂でレセプションが催された。また、2日目には三鷹オールカマーズと在日選抜による親善試合が行われた。

50メートル独走トライ

朝大×東京闘球団の決勝戦

 決勝戦は、昨年同点で優勝を分け合った朝大と高麗クラブ(東京闘球団)が対戦。試合開始とともに高麗クラブのFW陣が攻め立てた。前半18分に右のラインアウトから押し込み先制トライ。しかし10分後、高麗クラブのモールから鮮やかにボールを奪い右に展開した朝大がトライを返し、ゴールも成功させた。以後、高麗クラブが1トライし前半のスコアは10−7で高麗クラブがリード。

 「もっと散って勝負しよう」。申ハンソル主将(高麗クラブ)の檄が飛ぶなか、後半戦、地力を見せたのは朝大だった。1分、朝大は高麗クラブのミスを逃さずトライ、ゴールも決め、14−10と逆転した。以降、両チームはせめぎあうも後半26分、センタースクラムから朝大のナンバー8・朴晃弘選手が数人を抜き去り50メートルを独走トライ。結果、朝大が35−23で高麗クラブを下し優勝した。4年生をはじめ数人の選手はうれしさのあまり、フィールドに泣き崩れていた。

大阪闘球団×兵庫闘球団の3位決定戦

 高麗クラブの姜宗卓代表は「完敗。学生のフィットネスについていけなかった」と悔しさをにじませながらも、大会を通じ「チームの可能性を感じた」と、確かな手ごたえを得ていた。

 朝大は今大会での単独優勝、9月からの関東大学3部リーグ優勝が今年の目標だった。金載昊主将は「相手の体は大きかった。しかしチームが一丸となり、気持ち、走力で高麗に勝った」と喜びを爆発させていた。

 会場には、6歳から中1、高1から現在までラグビーを続ける朝大・朴晃弘選手のアボジ・朴光烈さんとオモニ・白芳枝さんが北九州から応援に駆けつけていた。「朝大で大好きなラグビーをし友だちもたくさん作ったという。安心している」(白さん)、「背は小さいががんばった」(朴さん)と話していた。

「タックル見習いたい」

 「バスッ」「パーン」

 ラグビー独特の音、雰囲気に包まれた会場は、各チームの闘志、プライドであふれていた。

 大会は試合の一方で、協会会員同士が相互交流をするのも主旨のひとつ。ノーサイドの笛とともに、1年ぶりの再会に浸り握手を交わす「在日ラガーマン」の姿が2日間、至るところで見受けられた。

 優勝した朝大は、地道に基礎練習に重点を置いてきたこと、体の大きな闘球団を相手に一歩も退かなかったこと、DFの安定などが優勝要因であったと李鐘基監督はふり返る。

 一方、決勝戦直前に、ラグビートップリーグの強豪、東芝府中ブレイブルーパスの冨岡鉄平主将が会場を訪れた。4月7日に朝大ラグビー部を訪れ熱血指導した縁もあり、朝大選手らを鼓舞、激励していた。大会について、「(在日選手らのなかでも)とくに朝大選手のタックルは社会人、トップ選手らも見習うべきものがあった」などと話していた。(李東浩記者)

【大会成績】

 優勝 朝大ラグビー部、準優勝 東京闘球団、3位 大阪闘球団、4位 兵庫闘球団

[朝鮮新報 2007.5.30]