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「CAGE FORCE 03」ライト級トーナメント準々決勝 朴光哲選手 ベスト4へ

3−0の判定勝ちも、「まだまだ通過点」

朴選手は相手選手を終始圧倒し、ベスト4へ勝ち残った

 「CAGE FORCE 03」ライト級王座決定トーナメント準々決勝(5分3ラウンド)が9日、ディファ有明で行われた。メインイベントに元修斗環太平洋ウェルター級王者の朴光哲選手(KILLER BEE)が出場、特別推薦のデイヴィット・ガードナー選手(チーム・クエスト・サウス、アメリカ)を3−0の判定で下し、準決勝へ勝ち残った。「CAGE FORCE」は8角形の金網がリング。肉体的にも精神的にも厳しい環境の中で、真の力を発揮しなければ勝てないと言われている。

 「浮ついていたら負ける」と試合を前に朴選手は述べている。「華があるタイプではない」だけに「チャンスは多くない」とも。

 格闘技人生を賭けるほどの意気込みで望んだ今大会、朴選手は準々決勝、レスラー上がりのパウンダー、ガードナー選手に対し、ローキックから自分のリズムを作り出すと試合を開始から有利に進めた。

 1ラウンドにはタックルから上を取られ、ハーフポジションから肘打ちを狙われる場面もあったが、これを冷静にいなして、逆に上を取ると果敢にスリーパーをしかけていった。

左が準決勝で対戦する光岡選手

 試合を決定付けたのは2ラウンド。打撃には付き合おうとしない相手のタックルを切り、バックマウントからパウンド、パンチを浴びせた。中盤には強烈なミドルを決め、相手のスタミナと戦意を刈り取ってしまった。加えてガードナー選手は後頭部をカット、リングは完全に朴選手の支配下に置かれた。

 あとはどう料理するか、だった。それだけに朴選手は試合後「どう攻めるかしぼりきれなかった。(決め手に欠いた判定での勝利に)落ち込んでいる」とこぼした。

 最終ラウンドは圧倒的だった。「アクション」の声が掛かるガードナー選手に、朴選手は「挑発」する余裕すら見せた。3−0の判定勝ち。ベスト4に進出した。多くの同級生を含むファンの期待に応えた。

 イベント終了後の記者会見では「自分の技術を磨いて、ケージ用のシンプルな戦いをしなければ」と課題を明確にし「まだまだ通過点」と力強い笑顔を見せた。

 また準決勝での対戦が決まった光岡映二選手(和術慧舟會RJW)に対し、「待っていろよ!」と強烈なアピールも。

 応援に訪れた同級生の高性大さんは「あんな真剣な光哲を始めて見た。不思議だ」と笑みを浮かべた。そして「もちろん次も応援に来る。決勝まで連れてって欲しい。ベルトを巻いた姿を見せて欲しい」と力強く語った。(鄭尚丘記者)

[朝鮮新報 2007.6.11]