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U−17W杯出場の東京朝高2選手 「まずはレギュラー獲得」

国際舞台での活躍誓う

 国際サッカー連盟(FIFA)が主催するFIFA U−17(17歳以下)ワールドカップ・南朝鮮大会(8月18日〜9月9日)に朝鮮代表が出場する。代表には、4月26日から5月8日まで平壌で行われた各年代別サッカー代表合宿で高評価を受けた東京朝高サッカー部の姜京學、安柄俊の2選手も召集された。2選手は2004年7月にグアムで行われた第1回EAFA(東アジアサッカー連盟)U−14ユース選手権大会に朝鮮代表(在日朝鮮少年サッカー団)として参加した経験もある。2選手は高隆志コーチ(代表チーム指導員として同行)と7月26日から平壌入りし代表チームに合流後、南入りする予定だ。2選手に各年代別サッカー代表合宿、朝鮮代表への思い、意気込みなどを聞いた。今後、代表での経験を生かし同校サッカー部の全国大会出場に貢献したいと口をそろえた。(李東浩記者)

1対1で負けない

姜京學(DF、東京第1初中出身)

 3歳の頃からボールを蹴りだしたという姜選手。初級部を卒業する頃、当時所属していた日本のクラブチーム監督の薦めで、日本のジュニアユースチームに所属した。東京朝高サッカー部へ入部後、監督の助言でそれまでのMFからDFにコンバート。正確なロングキックを武器に頭角を現した。

 代表選出の報を聞き、「自分でいいのだろうか」という不安にかられたという。それでも各年代別代表合宿では、ある程度の手ごたえを感じていた。とくに「1対1の局面でアピールできた」。意識的に声を出していくことの重要性も身にしみて感じたようだ。

 「朝鮮国家代表としての自覚」は、U−14代表時のそれとはまた一味違う。朝鮮の選手らのなかに混じりプレーするからだ。

 課題は、こぼれ球へのより早い反応、早い展開のためのパススピードの向上など。ワールドカップではレギュラーになるためのアピールとともに、1対1の局面で絶対に負けない勝負強さを心がけたいと意気込む。

 「在日同胞の代表として、朝高生の代表として好プレーでアピールしたい」

得点重ね経験積む

安柄俊(FW、西東京第1初中出身)

 初級部4年の時から「サッカー漬け」の毎日を送る安選手。日本のジュニアユースチームに所属しながらサッカーのおもしろみを常々感じてきた。各年代別サッカー代表合宿では、「緊張したけどレベルが高くて楽しかった」。動きだしのスピード、ゲーム中のゴール数で代表関係者にアピールできたようだ。

 一方で「朝鮮の選手らは純粋で素朴な選手が多く、仲良くしてくれた」とも。

 朝鮮国家代表選出は、胸のうちに「もっともっと練習してがんばらなくては」というプレッシャーも生んだ。

 ワールドカップでは大胆かつ必要なプレー、すなわち得点することを念頭に、貴重な経験をたくさん積みたいと心に誓っている。

 まずは試合に出ることが先決であるが、同世代の世界水準、朝鮮代表の力を実感したいと意欲を見せる。

 プレー中は「サッカーを楽しむこと」を肝に銘じつつ、チーム内での役割を重要視している。

 以前からドリブルには自信がある。今後、攻守の切り替え、増量が課題であると自己分析する。

 「性格は『自分勝手』。しかしその強引さを逆にプレーに活かしたい」

[朝鮮新報 2007.6.27]