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都高校ボクシング選手権大会 東京朝高3選手 インターハイ出場へ

本戦まで距離、手数、スピードに磨きを

「朝高生対決」となったライト級決勝戦

 今年度の東京都高校ボクシング選手権大会が16、17、24の3日間、東京朝鮮中高級学校で行われ、9階級中4階級に東京朝高ボクシング部の11選手が出場。うち3階級を制し、7月末から佐賀県で行われる全国高等学校総合体育大会(インターハイ)への出場を決めた。

 同ボクシング部選手のインターハイ出場は2年ぶりとなる。インターハイへの出場を決めたのは、高2の李栄柱(フライ級)、高3の金泰希(バンタム級)、朴勇吉(ライト級)の3選手。

 24日の決勝戦まで進出した金和基(フェザー級)、任治壎(ライト級)の2選手は、決勝で敗れ涙をのんだ。

 李栄柱選手は今回、初のインターハイ出場を決めた。駿台学園高の浅野隼人選手にポイント勝ちした直後、涙が頬をつたっていた。本人は「運が良かった」と謙遜していたが、「(3月末、宮城県で行われた選抜大会に続き)また全国に行くのが目標だった。うれしい」とはにかんだ。

 一方、金泰希選手にとってのインターハイ出場は「大きな目標」であった。決勝の相手は高2の時、選抜大会予選で負けた「ライバル」。打ち合いを繰り広げポイント勝ちした。胸のうちは「東京朝高の名を知らしめる」気概にあふれていた。「全国大会では意地と強い心で悔いのない成績、全国制覇が目標」であると力強く話していた。

 ライト級の決勝は「朝高生対決」となった。それだけに会場からは「応援しづらい」などと駆けつけた同胞らの声が漏れた。互いに手のうちを知る白熱戦。制したのは朴勇吉選手だった。縦に鋭く入って仕掛け、3Rでは左ストレートで任治壎選手をぐらつかせた。結果、ポイント勝ちを収めた。「やりにくかった。でも真っ向から勝負した。初の全国舞台で東京朝高生初の優勝を勝ち取り、新しい歴史を作りたい」(朴選手)。

 金尚洙監督は「距離」(李選手)、「手数」(金選手)、「スピード」(朴選手)に磨きをかけることが、全国大会までの課題だと語った。(文=李東浩記者、写真=文光善記者)

[朝鮮新報 2007.6.27]