朝鮮国内のスポーツ事情 |
模型飛行機の世界選手権で優勝 グライダー種目の団体で 7月30日発朝鮮中央通信によると、朝鮮の選手らがウクライナのオデッサで行われた模型飛行機のフリーフライト世界選手権「WORLD FREE FLIGHT CHAMPIONSHIP 2007」(FAI=国際航空連盟主催)の曳航グライダー(F1A)種目の団体競技で優勝した。 大会には朝鮮、中国、ロシア、ウクライナ、フランス、英国、米国、日本をはじめとする30数カ国から約200人の選手らが参加した。 自前の技術と材料で制作したオリジナルの模型飛行機とともに出場した朝鮮チームは、総合点数で2670点を獲得し圧倒的な点差で優勝した。 表彰式では朝鮮チームの選手らに金メダルと賞状が授与された。 同大会は2年ごとに各国で開催され、FAI模型航空部門の自由飛行型模型の中でもっとも大型である国際級クラスの曳航グライダー(F1A)、ゴム動力(F1B)、エンジン動力(F1C)の3種目について、3人ずつの選手が個人成績と3人合計の国別団体成績を競う。 競技は野外の広大な場所で行われ、翼長1.5メートル〜2.5メートル前後の大型機を使用、あらかじめ機体にセットされたプログラムにより模型自身が姿勢を保ち刻々と変化する気象条件の中を飛行して滞空時間を競う。 自転車競技で国内新記録 「戦勝カップ」 昨年に続く記録更新
朝鮮国内で自転車競技選手の実力向上が著しい。一連の国内大会で記録更新が続いている。 「戦勝カップ」体育競技大会の自転車競技(7月6日〜16日)では、50km個人競技に出場した軽工業省体育団のキム・チョルリョン選手(22)が、昨年自らが打ち立てた国内記録1時間8分45秒を1分近く上回る1時間7分48秒の新記録を出した。 競技関係者らは、強風のコンディションでなければキム選手がアジア記録(1時間4分)も破っていただろうと見ている。
国内新記録を樹立したキム選手は優勝の喜びを隠し切れない表情で、「これからも練習に励み、11月にサウジアラビアで開かれる第27回アジア自転車選手権大会で必ず優勝したい」と決意を語った。 毎年夏季に開催される「戦勝カップ」では海洋競技種目が主に行われるが、闘志と忍耐力が試される自転車競技も種目に含まれている。 競技には軽工業省、黄海南道、江原道体育団から70余人の選手が参加した。 男女ともに成人級と青年級に分かれ、168、100、84、50、25、20、16、10、5kmのコース別に個人、複式、団体で順位を争った。 若手の台頭著しいボウリング 北京アジアユース大会に出場 「戦勝カップ」体育競技大会のボウリング種目が7月23日〜25日まで平壌ボウリング館で行われた。 平壌ボウリング体育団所属の選手、一般のボウリング愛好家ら数十人が出場した。 競技はリーグ戦形式で行われ、男女個人、複式種目のほかに強豪選手同士の対戦も組まれた。 今大会は若手選手らの活躍が目立った。出場選手の80%が10代で、平均年齢は17〜18歳。ボウリングを始めて1年もたたない経験の浅い若手選手が多かったが、全般的な水準はベテラン選手に劣らなかったと関係者は話す。 今回の競技は8月に中国・北京で開かれる第14回アジアユース選手権大会(22歳未満)に向けた選手選抜も兼ねていた。 試合では自らの実力を余すところなく発揮した新世代の選手らが多く出場権を獲得した。 平壌ボウリング体育団のシン・ジュソプ監督(36)は、今回選ばれた選手らが北京での国際大会で必ずや好成績を挙げるだろうと自信に満ちた表情で語った。 [朝鮮新報 2007.8.3] |