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「CAGE FORCE 04」ライト級トーナメント 朴光哲選手 決勝進出

 金網総合格闘技「CAGE FORCE 04」が8日、東京都江東区のディファ有明で開催され、ライト級王座決定トーナメント準決勝(5分3R)に出場した朴光哲選手(KILLER BEE)が光岡映二選手(和術慧舟會RJW)に判定勝ちし、決勝進出を決めた。

打撃でペースつかむ

ボディに右ストレートを浴びせる朴選手(右)

 メインマッチで行われた同準決勝は、金網でのたたかい方を熟知した者同士の対戦として注目を集めた。

 朴選手は、1R序盤から光岡選手のタックルでテイクダウンを奪われる苦しい展開に。上に乗られた状態から肘打ちを受ける場面もあったが隙を与えず、逆に金網をうまく使って立ち上がり打撃戦に持ち込んだ。

 「またやってしまった。2、3Rを取らないと勝てないと思った」という朴選手は、2R開始から猛反撃。足をうまく使って素早いワンツーを繰り出しながら時折フックやキックも見せ相手を圧倒した。

 顔を赤く腫らし、苦しい表情を浮かべる光岡選手も力を振り絞って大振りのパンチを繰り出すが、得意の寝技に持ち込めなかった。

 試合終盤、朴選手は光岡選手のタックルをことごとく防ぎ、最後まで打撃で攻めたてたが決定打を奪えず判定に。結果は2−1で朴選手の勝利。

 場内は「カンチョル!」「かっこいい!」との歓声に包まれた。だが、当の朴選手本人は笑みを浮かべるもののとくに喜ぶことはなかった。

 「自分の方が勝ちたい気持ちが勝っていた。ただ試合はたいした内容じゃなかった。こんなアマチュアのような試合ではダメ」

 手数が少ないなどしきりに反省点を挙げ、「見てくれている人にいろいろ感じ取ってもらえるようなファイトを」と次の決勝戦での活躍を誓った。

「決勝、絶対勝つ」

試合後のインタビューを受け決勝戦への意気込みを語る朴選手

 決勝戦は12月1日。もう一組の準決勝アルトゥール・ウマハノフ選手(SKアブソリュートロシア)対鹿又智成選手(パラエストラ八王子)の勝者と対戦する。

 朴選手は「ウマハノフに勝ち上がってもらいたい」と「対戦指名」。その理由は、ウマハノフが他団体主催の大会に出場して負けたため、盛り上る「CAGE FORCE」に泥を塗る結果となり、「お仕置きしなくちゃいけない」というもの。そう言って会場を沸かせつつも「自分が勝つことはわかっている。今日の反省点を教訓にして絶対に勝つ」と自信たっぷりに意気込みを語った。

 この日は、東京、埼玉、群馬、茨城などから同級生らが朴選手の応援に駆けつけた。「本人は満足していないようだけど、勝利へのものすごい執念が伝わってきた。次はベルトを巻いた姿を見せてくれるはず」と期待を語った。(李泰鎬記者)

[朝鮮新報 2007.9.12]