〈世界柔道選手権〉 57キロ級でケ・スニ選手4連覇 |
圧倒的な実力差 国際柔道連盟が主催する世界柔道選手権大会が13〜16日ブラジル・リオデジャネイロで行われ、女子57キロ級競技で朝鮮のケ・スニ選手(28)が金メダルを獲得、4連覇を果たした。一方、同大会女子52キロ級競技に出場した朝鮮のアン・クメ選手は銅メダルを獲得した。 ケ・スニ選手は決勝でイサベル・フェルナンデス選手(スペイン)を競技開始1分5秒で退け女子57キロ級を制した。払い腰の鮮やかな一本だった。 南朝鮮のソウル新聞は、今大会、ケ選手が苦戦を強いられたのは4回戦での南朝鮮選手との「南北対決」のみだったと指摘。京郷新聞によると、優勝が決まった瞬間、ケ選手はそれまでこらえていた涙を流し、観客席に向け右手指5本を掲げ5連覇への意欲をにじませた。 16日発の朝鮮中央通信は「すべての選手らを圧倒的な実力差」で退け「『柔道女王』の地位を確固たるものにした」と報じた。また、南のメディアは「怪力の主婦選手」(ハンギョレ新聞)、「ケ・スニの技量に変化なし」(京郷新聞)、「結婚前と変わらぬスピードとパワー」(ソウル新聞)などと結婚後も変わらぬ実力を世界に披露したと報じた。 ケ選手はアトランタオリンピック(1996年)での48キロ級制覇を皮切りに、世界大会で活躍した。1997年には階級を上げ、世界選手権2001年大会(52キロ級)で優勝。以降、階級をさらに上げ同選手権2003、2005、2007年の各大会では57キロ級を制した。各大会での優勝は世界の大きな注目を集めた。 世界選手権5連覇とともに北京オリンピックでの優勝も視野に入っているというケ選手。国際大会への復帰は2006年2月の結婚後、1年7カ月余ぶりだった。(東) [朝鮮新報 2007.9.19] |