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健康気功と音楽の集い 元気が基本、健康のために

同胞、日本人 250余人参加

 「健康気功と音楽の集い〜健やかな毎日を願って〜」(主催=ウリ気功(注参照)研究会、ボランティアの会「ナリフェ」、後援=東日本気功協会、足立同胞生活相談綜合センター)が16日、東京芸術センター21階天空劇場で行われ、同胞らと日本市民ら250余人が参加した。集いでは、地域の同胞気功サークルメンバーらによる演技、器楽演奏などが披露された。

心臓機能の向上を

千葉西部気功教室と埼玉東部高麗気功教室の「仙遊功」

 会場ではまず、東日本気功協会の岡部勝平代表(財団法人日本スポーツクラブ協会インストラクター)が「自分の健康は自分で作る」と題し講演し、老化現象は心臓の「予備力」低下、すなわち全身にエネルギーを供給する心臓機能の低下に原因があると強調した。そして、その解消にはサプリメントなどの服用ではなく、運動を続けることがなによりも大事であり、とくに下半身の筋肉を鍛えることが重要であると指摘した。

 筋肉の維持が若さを保つ秘訣であるという岡部代表は、正しい運動法について、とくに姿勢などを正す「遅筋」という持続性のある筋肉を作るためには気功が抜群の効果をもたらすと述べた。

 また、自分の足でどこへでも行ける「自由自在さ」は「幸せなこと」であり、それを維持し、心臓の予備力を低下させないためにも気功をすすめたいと語った。

 続いて、女性同盟千葉西部気功教室、女性同盟埼玉東部高麗気功教室、蕨気功クラブ、港「ウリ青春会」、女性同盟足立オモニ気功教室、東日本気功協会会員らによる気功表演(実演)が行われた。肩、足腰のこりをほぐし、内臓強化に効果があるといわれる気功の型の一つである「仙遊功」や「八段筋」「健身養生功」などが披露されると、参加者らも見よう見まねで体を動かしていた。出演者らの中には90歳を超える同胞女性もいた。

 さらに岡部代表が気功指導し、参加者全員が約5分間、気功を体験した。

 集いの第2部では、民族器楽重奏団「ミナク」による器楽演奏、歌手の鄭慶洙さん、朴琴伊さんによる独唱、二胡(中国の民族楽器)演奏者の馬高彦さんによる二胡演奏、アボジコーラスグループ「アエ☆ユニット」による重唱が披露された。

「ぜひやってみたい」

10年以上続く足立オモニ気功教室のメンバーら

 「朝鮮に人道支援している『ナリフェ』代表の柳桂仙先生に以前、朝鮮語を教わったことがあって今日参加した。私の住んでいる練馬地域に気功クラブがあれば、ぜひやってみたい」というのは、朝・日市民らによる「練馬トラジ会」に以前所属し、「ナリフェ」会員でもある日本人参加者(67)。

 また、「普段、趣味でチャンゴ、タンソをやっている。(『ミナク』が披露した『フェアンニルリリ』を例に挙げ)タンソはすばらしい音色だった。気功もやってみたくなった」という「ナリフェ」会員(67、弁護士)もいた。同会員は、在日朝鮮人、日本人が気功を通じて交流することはとても良いことだと強調しながらも、「先日、朝鮮で水害があったが、日本のマスコミは『気の毒』的な報道さえ一切しない」とその対応を批判していた。

 主催者の一人、柳桂仙さん(67、ウリ気功研究会指導員)は今回の集いについて、数年間地域で活動してきた女性同盟支部などの気功サークルにとって、発表の場があってもいいのではと考え企画したという。柳さんが健康気功を始めたのは15、6年前。その後、女性同盟足立支部の気功教室講師となり、日本人にも教えている。

 「同胞の元気が基本にあり出発点でもあった。人間にとって一番大事なことは健康であること。気功は何歳になってもできるし、肩、ひざの痛みが治ったりリウマチ、ぜんそくの治療にも役に立ったりするみたい。参加する同胞らの関係は密接になるし、女性同盟の活動も活発になる」

 柳さんは現在、約100人の生徒に教えている。なかには、気功の指導員の資格を取得した同胞女性もいる。

 一方、柳さんが代表をつとめる「ナリフェ」は1996年から毎年、朝鮮、アフリカなどに人道支援物資を送ってきた。今回の集いでもパンフレットにチラシを挟み、朝鮮の水害被害の規模を示し、支援への協力を呼びかけていた。(李東浩記者)

 【注=気功】 中国保険養生法。気を養い、体内にめぐらせることにより心身の健康を得るための鍛錬法。(広辞苑)

[朝鮮新報 2007.9.19]