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〈在日バスケ協会のページ〉 夏の大会を振り返る

 在日朝鮮学生中央大会が終了した。猛暑を超える激暑の中、各チームとも春先からの修正を行い、見ごたえのある試合が展開された。今号は優勝監督たちにコメントを依頼した。

初級部男子

 2年前、男子バスケットボール部の監督をすることになった時、何人かの生徒に「バスケットをやってみないか?」と声をかけた。6人の4年生が入部した。2年間担任を受け持ち、手取り足取りバスケットを厳しく指導してきた。

 ずっと一緒だったせいか、だれ一人練習に対して弱音を吐く者もなく、本当に必死にがんばってきた。いつもあと一歩のところで勝利を逃してきた初期。初勝利、選手権優勝、そして今年の目標は常勝と、一つ一つ目標を高めてきた。

 バスケットが好きで、朝練も欠かさずやり、どんな厳しい練習にも負けず、日本の大会でも活躍できるようになった。残すは冬の選手権あと1つ。常勝にはまだまだ遠いが、心を一つに、常にがんばりたい。(埼玉・洪貴恵監督)

初級部女子

 試合終了のブザーが鳴り響いた。「優勝した」という喜びで泣きじゃくっている子どもたちを見るまで実感がわかなかった。本当に勝ったのか? 表彰式が終わり徐々にうれしさがこみあげる。

 子どもたちはこの大会のために一生懸命に練習し、たくさんの汗と涙を流した。教師として、また監督として私は何をしてあげられたのだろうか。自分の指導に対する1年間をふりかえる。

 東京第2初級女子生徒は1学年に5〜6人。みんなバスケが大好きな子どもたち。「良い選手」に育てるにはまず、生活態度指導をしてきた。あいさつ、尊重し助け合う心、規律を守りやるべきことをきっちりする、時間を守ることなどを徹底した。

 練習中の声、道具管理、問題処理も6年生を中心に解決させ、一致団結の心も芽生えた。

 一度は勝利をあきらめかけた壮絶な決勝戦であったが、ベンチの子どもたちも喉がつぶれんばかりに大声で応援し、残り一秒からの大逆転優勝の瞬間、みんなで泣き崩れた姿は目に焼きついて離れない。

 「良い環境」も提供した。第2初級に体育館はなく、週に1回、近隣の日本学校の体育館を借り練習しているが、ほとんどの練習はボコボコした学校の運動場で行う。ドリブル練習は困難なので、走り込みが中心となってしまう。「3列に並びなさい」との指示に顔をひきつらせる子どもたち。一番疲れるサーキット練習が始まるのだ。

 休日はスクールバスに乗せ、ある時は神奈川県へ、ある時は埼玉県へと、体育館で練習しているチームに合同練習を頼み込んだ。温かい父母の協力もあり、時には区の体育館で練習することもできた。今年度には春先に初めて合同合宿も行った。バスケットボールの楽しさと厳しさをもっと深く与えられたと思う。

 私自身、「良い監督」を目指した。いったいどうすればそうなれるのか。私はいつも自問自答してみるが、結果的にはまだまだ未熟で足りないことだらけだ。永遠のテーマかもしれない。クラブチームではないので、子どもたちは監督を選ぶことができない。しかし、こんな私の話を真剣な眼差しで見つめながらしっかりと聞き、厳しい練習にも一生懸命に参加し、たくさんの汗と涙を共に流した。

 肉体的に精神的にめざましく成長する子どもたちの姿を見られるのが教員の醍醐味だ。常に新しい目標を持ち、共に成長しようと思う。(東京第2・李長根監督)

中級部男子

 3月。選手権大会と中央大会を3年連続で連覇する目標を立てた。その礎を築き上げた3年生に心から賛辞を送りたい。

 今年の連覇により、新チームにとって次の選手権、中央大会優勝は「義務」となり、目標は中体連での県大会出場となった。

 中央大会のレベル向上のためにも、他校の目標、モデルとなれるよう努力していきたい。(九州・金健昊監督)

 優勝を確信していた。昨年の中央体育大会以後、大きな目標を立てた。子どもたちは目標に向かって限界まで走り、大きな声を張り上げ、シューティングに励んだ。一歩ずつ確かな手ごたえを感じるようになってきた。スタッフ、選手、後援会が心を一つにした証として、選手権、中央大会での優勝があった。

 ヘバラギカップ、選手権、中央体育大会と、過去幾度となく優勝を経験してきた私も、今大会の優勝は本当にうれしかった。生徒、後援会にも感謝したい。

 今後の目標として、中体連の大会で大きな成果を達成したいと思う。

 道のりはたやすくないが、子どもたちを信じ、チャレンジしていきたい。伝統ある九州のバスケットボールをみんなの手で守り、盛り上げていきたいと思う。(九州・河徳珠総監督)

中級部女子

 15枚しかないユニフォームで、23人の部員全員が勝利の喜びを共有するためにはどうすれば良いのか。

 右往左往していた去年とは違い、今年は他校のレベルも知り、2連覇、古豪東京朝中籠球部顧問としてのプレッシャーで何度も押しつぶされそうになった。

 1年間、チームにおいて最低限守らなければならないルールを徹底した。主将や副主将、時には中3全員と何度も話し合いを繰り返しながら、相互理解を深めた。生徒たちの生活面に少しずつ変化が見えはじめ、プレーに反映されるようにもなった。

 今大会は予選から部員数が多いというチームの利点を活かし、スタメンではなく、中3を中心とした全選手を分刻みに交代させながら、多種多様なシフトで相手を混乱させた。

 今まではベンチを温めていた選手が生き生きとプレーし、ナイスプレーを連発し、心身共に喜びを分かち合った。

 私のネガティブな感情を一蹴してしまった「笑顔たち」。決して余裕がある試合内容ではなかったけれど、強烈に感じた達成感、充実感。3年間、毎日休みなく練習してきた11人のかわいい3年生。

 私も元プレーヤーだ。考えてみると、中学最後の中央体育大会にかける思いは、並大抵のものではないのは同じはず。生徒たちを最後まで信じた結果が2連覇を達成させた。

 新チームはすでに中体連でシード権を獲得している。自分よりチームを思う気持ち、勝利への信念と団結が何よりも大切だということを教えていきたい。(東京・趙良叔監督)

高級部男子・女子

 礼儀、自立心、誠実さ。今大会の結果の要因は全て生徒たちの日常生活、朝高生としての誇り、朝青活動を通じて育んできた健全な人間性にある。この指導理念は全ての指導者が所有すべきだと思っている。

 生活全般においてモラトリアムな人間ではなく、健全な学校生活を通じて、はっきりとした選択のアイデンティティを持っている人間に勝るものはない。

 中央大会はあくまでも通過点。目標はもっと高いところにある。(東京・李成哲総監督)

編集後記「がんばれ卒業生」

 私も審判員として中央大会に参加した。高校参加チームが増えたこと、ごみが減ったこと、大学生の姿が印象深い。たまたま高校女子予選の審判割り当てをもらいジャッジをした時、終了とともに涙するプレーヤー。勝敗結果もあるが、3年間、6年間、あるいはミニバスからの9年間のさまざまな思いでいっぱいになったのだろう。精一杯がんばった者だけが味わえる充実感。とくに各チームのキャプテンをはじめとする高校3年生、中学3年生のみなさん。本当にお疲れさまでした。今後、バスケで養ったコリアンパワーを胸に、さまざまな分野での活躍を願わんばかりだ。一サポーターとして祈願する。【コリアンバスケットボールネット編集部】

[朝鮮新報 2007.9.26]