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〈秋田わか杉国体〉 ウエイトリフティング

きれいに挙げ善戦

挙げ方を工夫したという徐文平選手(写真はスナッチ競技)

 ウエイトリフティング競技(9月30日〜10月3日、八郎潟町町民体育館)には北海道朝高・徐文平選手(2年)が出場した。3日にあった少年男子105キロ級スナッチで95キロ(14位)、クリーン&ジャークで127キロ(9位)を挙げた。トータル222キロ、12位で大会を終えた(国体ではスナッチ、クリーン&ジャークそれぞれで順位を決める)。

 スナッチ1回目の試技で90キロ、2回目で95キロを順当に挙げた徐選手。3回目では自己ベストの100キロを申請したが失敗した。

 一方のクリーン&ジャーク。1回目の120キロを慎重に、そしてていねいに挙げ成功すると、歯を食いしばり挑んだ2回目の127キロも挙げた。3回目は「賭け」に出た。自己ベスト(130キロ)を超える133キロの申請でクリーン&ジャークの8位入賞を狙った。しかし、ジャークでバーベルを前のほうで挙げてしまい足位置を調節できず失敗した。

 チーム参加の国体は、徐選手にとっていつになく心強い大会だったという。

 試技中にチームメイトの声も聞こえてくるからだ。

 夏のインターハイが終わり、バーベルを「きれいに挙げる」ことに重点を置いてきた徐選手。夏から秋にかけて体重が増え、体が一回り大きくなった。今大会では「ジャーク練習の効果が出ていた」(北海道朝高・金太壌コーチ、少年男子北海道代表コーチ)。

 試合3日前に剥けた手の平からは血が出ていたが調子は万全だった。試合中、バーベルに血がつかないようにと、テーピングを巻いて臨んだ。そのためか、幾分違和感もあったようだ。

 「良い姿勢」に配慮した今大会。金太壌コーチは徐選手のテクニックを活かす「きれいなフォーム」でバーベルを効率的、合理的に挙げる指導に力を入れた。「(クリーン&ジャークの133キロ失敗は)先の見えた明るい失敗だった」(金コーチ)。

 「北海道では、メダルをとってなんぼ」だそうだ。OBたちが残した数々の実績がそうさせるという。独特の「プレッシャー」を感じながら、来年3月の選抜大会からインターハイ、そして1年後の国体まで3連覇したいと意気込む。とくに「国体での『朝高生初金メダル』を獲りたい」という気持ちは膨れ上がっている。(李東浩記者)

[朝鮮新報 2007.10.10]