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FCコリア 関東大会へ 都社会人1部リーグ優勝

JFL昇格向け

 FCコリア(李清敬監督)が東京都社会人サッカー1部リーグで優勝した。これによりFCコリアは、同リーグ3位までに権利が与えられる各都県16チーム、トーナメント方式で争われる関東社会人サッカー大会に出場することになった。同大会の優勝、準優勝チームは、翌年度の関東サッカーリーグ2部に昇格する。

12勝、無敗で優勝

関東大会での飛躍を誓うFCコリア選手ら

 都1部リーグ首位攻防戦は、東京中高グラウンドで行われた最終戦(7日)までもつれこみ、FCコリアはエリースフットボールクラブ東京を2−1で下し優勝を決めた。選手全員が「絶対勝って優勝を決める」という強い気持ちで臨んだ。

 FCコリアは序盤から攻め立て、前半24分に元昌勝選手の鮮やかなミドルシュートで先制。後半、同点に追いつかれるが、32分に丁明秀選手が個人技を駆使し決勝ゴールを奪った。

 この結果、12勝2分、勝点38、得失点35でリーグ戦を終えた。リーグ戦得点は49で1位、失点は14で2位だった。

「幻の王者」目標に

 同リーグでの優勝は1998年の在日朝鮮蹴球団以来2度目。当時は、日本サッカー協会の準加盟登録団体規定により関東大会出場が認められていなかった。その後2001年、準加盟登録団体規定が改正。準加盟団体チームにもJFL、全国社会人大会への門戸が開かれたことにより、FCコリアは非常設チームとして2002年から再出発した。

 FCコリアの選手らは、サッカーだけに打ち込めた蹴球団時代とは違い、週に数回、仕事を終えた後に練習に打ち込んできた。かつて日本サッカー界で「幻の王者」と呼ばれた蹴球団のレベルを目標に、JFL昇格を目指した。

 全国の朝高、朝大で活躍した選手らの「受け皿」として、常日頃からバックアップしてくれている同胞の応援、そしてサッカーへの燃えたぎる情熱を糧に、「幻の王者」への歩を進めている。

勝って夢与えたい

 FCコリアは昨年、都1部リーグ2位で関東大会に初出場したが、2回戦敗退に甘んじた。

 今年は点を取られたあとも、追いつける自信があったという。しかし、優勝まで楽な試合はひとつもなく厳しい戦いだったと盧英孝主将(28)は振り返る。

 盧主将は関東大会に向け、「結果がすべて。勝つしかない」と意気込む。勝ち続けることにより、「朝鮮学校の子どもたちに夢を与えたい」と話す。

 チーム最高齢の徐慶民選手(36)は、「学生をはじめとする若い青年同胞らの目標となるチーム」「同胞の注目の的」となるよう、今後もチームを支えていく。

 関東大会は1回戦11月10日、準々決勝11日、準決勝17日、そして決勝は18日に行われる。FCコリアの試合はすべて11時開始、試合会場は市原スポレクパーク(JR「八幡宿」駅徒歩15分、市原八幡高向かい)だ。(李東浩記者)

[朝鮮新報 2007.10.24]