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第5回ミレカップアボジサッカー大会 城北が「親子制覇」

18チーム、230人が参加

 第5回ミレカップアボジサッカー大会が10月14日、大阪・岸和田の浜工業公園で行われ、大阪と兵庫の18チームのアボジたちと家族ら約230人が参加した。

 同大会は昨年まで「ムジゲカップ」という名称で開催されてきたが、数年前からミレ信用組合からの後援を受けていることから、今年からは「ミレカップ」と改称して行われた。

サッカーを通じて交流を深めたアボジたち

 開会式では、ミレ信用組合の西澤正男理事長があいさつ。同胞たちのサッカーへの思い入れが強いことに触れながら、大阪朝鮮高級学校のサッカー部は、ラグビー部と共に全国区の学校になっていると述べながら、これからも同胞はもちろん朝鮮学校への支援にも引き続き力を注いでいきたいと語った。

 「往年の名プレーヤー」たちは、6チームずつ3ブロックに分かれてのリーグ戦を戦い、各ブロック1位と3ブロック中もっとも成績の良かった2位のチームが決勝トーナメントで勝敗を争った。結果、Tブロックでは東大阪朝鮮初級学校A、Uブロックで西神戸朝鮮初級学校が1位を占め、Vブロックでは城北朝鮮初級学校Aと伊丹朝鮮初級学校Aが同率1位で決勝トーナメントに進んだ。

 リーグ戦は和気あいあいとした雰囲気の中で試合が進んだが、決勝トーナメントになるとアボジたちの目の色は変わり、完全に「真剣モード」に突入。実力が伯仲する城北初級Aと東大阪初級Aの決勝戦は、ワンプレーごとに「オー」という嘆声が出るほどの好試合となったが、城北初級Aがセットプレーからのヘディングでもぎ取った1点を守り抜き優勝した。

 城北初級のアボジたちは、「子どもたちが今年の在日朝鮮初級学校学生中央サッカー大会で優勝したので、負けるわけにはいかなかった」と喜びもひとしおだった。

 今大会のMVPには城北初級の金萬錦さんが選ばれたほか、優秀選手には姜悠進さん(東大阪初級A)と黄鐘浩さん(西神戸初級)、ディフェンス王に盧剛大さん(伊丹初級A)、得点王に黄在善さん(城北初級A)がそれぞれ選ばれた。

 参加者らはその後、泉州朝鮮初級学校に場所を移し、七輪を囲みながら交流を深めた。

 大阪アボジサッカー連盟の李英好会長は、「サッカーを楽しむのはもちろんだが、アボジ同士の交流を深める場に、朝鮮学校を支援事業に関する情報交換の場になれば」とあいさつした。

 「学校や子どもたちの未来を語り合う有意義で楽しい時間を過ごせる場」として開催された今大会には、当初は愛知や岡山からもアボジたちが参戦する予定だったが、スケジュールの都合で参加することはできなかった。しかし、サッカーを愛し学校のためには支援を惜しまないアボジたちの熱い心意気を肌で感じることのできる大会だった。(李松鶴記者)

[朝鮮新報 2007.10.31]