第36回在日本朝鮮人バレーボール選手権大会 大阪がアベック優勝 |
「第36回在日本朝鮮人バレーボール選手権大会が10、11の両日、愛知県の知立市福祉体育館で行われ選手、関係者ら約140人が参加した。大会には男子4チーム(大阪、兵庫、東京、朝鮮大学校)、女子5チーム(大阪、兵庫、東京、東海排球団、朝鮮大学校)が出場した。 男子の部
男子は2日間にわたりリーグ戦、順位決定戦が行われた。 兵庫は去年のけがから見事復活した張福満選手のスパイク、呉淑明選手の高いブロック、チームのレシーブ力を活かして2勝1敗。 一方、大阪は去年と比べセッター、センターを欠きながらも池玲徹主将ら若手の活躍が光り決勝進出を果たした。 3年連続の対戦となった大阪対兵庫の決勝戦は終始一進一退の激戦を繰り広げた。 大阪の両エースがキレのあるスパイクでリードを奪えば、兵庫も持ち前のレシーブ、ブロックで応戦。1セット目は25−22と大阪が先取するも試合終盤までどちらが勝利するかわからない展開となった。 前日のミーティングで勝ちたいという気持ちから絶対に勝つという決心に変わり、チームの弱点をうまく修正した大阪は2セット目に入り、セッターの軽やかなトス回し、両エースの相手ブロッカーをものともしないスパイクで見事チームを引っ張り兵庫を圧倒。終始2点、3点差の展開ではあったが勝利を収め、2年連続の優勝カップを手にした。 池玲徹主将は「1年間、少ない人数でありながらも日々の練習に励み、公式戦をこなしてきた。選手全員が一つになり試合に挑んだ結果優勝できたことが一番うれしい」と感想を述べた。 去年4位の朝大は、チームの半数以上が1年生で今大会にのぞんだ。初日2連敗をきっするも3位決定戦で東京を終始圧倒し、見事3位入賞を果たした。 去年3位の東京は初日に1勝するも2日目に2連敗。4位に終わった。 女子の部
女子は2日間にわたり総当り、勝利数によって順位を決める方式で行われた。 2日間とおして全勝し、2年ぶりに王者に返り咲いた大阪。全試合でセンター・金明恵選手が何度もチームの危機を救った。 地元開催となった東海は初日、2日目と李瑛姫主将がチームの軸となり、危なげなく試合をこなした。結果、3勝1敗で見事2位に輝いた。 昨年朝大に属し決勝で涙をのんだ後、今年大阪に入団した金英淑選手は「試合中緊張もしたが、先輩たちがたくさん声をかけてくれて助けをもらった。ボールに最後まで食らいつき、絶対勝つというみんなの気持ちが一つになって挑んだ結果優勝することができた」と喜びをあらわにした。 一方、今大会初日には、女性同盟愛知南支部と名中支部による親善試合が行われた。 総連愛知県本部・河貞鳳委員長が参席した閉会式では、男女の入賞チーム、最優秀選手、優秀選手賞が発表、表彰された。(李幸英記者) 【大会結果】 −男子 @大阪、A兵庫、B朝鮮大学校 [朝鮮新報 2007.11.14] |