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〈関東社会人サッカー大会〉 FCコリア 関東2部進出目指すも、決勝で力尽きる

 第41回関東社会人サッカー大会決勝が18日、市原スポレクパーク(千葉県市原市)で行われ、FCコリアがエリースフットボールクラブ東京と対戦、2−5で敗れた。同大会優勝チームには関東2部リーグへの自動昇格の権利が与えられたが、準優勝のため昇格は上部リーグの結果次第で決まる。

各地域代表に競り勝つ

決勝戦で、相手ゴールを脅かすFCコリア(白いユニフォームがFCコリア)

 関東2部リーグへの昇格をかけて行われた同大会には、関東地域の都県リーグ上位の全16チームが進出。東京都社会人リーグを1位で通過したFCコリアは、1回戦で飯能セボジータス(埼玉2位)を3−1で下すと、続く2回戦では群馬1位の強豪・図南サッカークラブ群馬に1−0で競り勝ち準決勝に進出した。

 17日に行われた準決勝では千葉教員サッカークラブ(千葉2位)と対戦。FCコリアは前半20分、左サイドのスローインから一瞬の隙をついて相手をかわした金載東選手の折り返しに、ゴール前に詰めていた盧英孝選手が反応し、頭で合わせて先制。普段、DFで出場することが多い盧選手をFWとして起用した戦術が功を奏した。

 その後相手に攻め込まれ再三ピンチを招きながらも、GKのファインセーブやDF陣の献身的なディフェンスで1点を守りきり、決勝に駒を進めた。

予想外の乱打戦に

準決勝で貴重な得点をあげた盧選手(写真右)

 決勝の対戦チームは東京都2位のエリース。東京都リーグの対戦では、2−1で競り勝っている相手だ。

 前半はFCコリアのペースでゲームが進んだ。開始から相手陣内で試合を進めるFCコリアは前半10分、ゴール前で決定機を作り出すも押し込みきれず、前半をスコアレスで折り返す。

 「1−0という最小失点、最少得点で勝つことがトーナメントの戦い方」だと、準決勝終了後にFCコリアの李清敬監督が口にしていたが、決勝も1点を追う展開が予想された。
 しかし後半は、その予想を覆す乱打戦になる。

 風上に立ち有利と思われたFCコリアだったが、後半16分、右サイドからの低いクロスに合わされ先制点を献上すると続く24分にはCKから失点し0−2と離される。

 しかしその失点後のワンプレーで、ゴール前に飛び出した林龍譯選手が後方からのパスに右足で合わせて1点を返す。逆転への望みをつなげたゴールだったが、その後のワンプレーで、今度は失点。3分間に3点を入れ合うという予想外の展開になった。

 試合終盤の後半42分にFCコリアは、FKから元昌勝選手が頭で合わせて得点し意地を見せるも、前のめりになったところをたて続けに失点し、結果2−5で敗れた。

 李監督は「リーグ戦では勝てたが、今日は相手が上手だった」と優勝チームを評しながら「(FCコリアの)チームレベルは年々上がってきている。(在日サッカー界の)これまでの積み重ねがあったからこそ、今がある。アマチュアのトップを目指していきたいし、その土台はできてきている」と今年1年間を振り返っていた。

 FCコリアの関東2部リーグ昇格、または入れ替え戦が行われるかは、JFL、関東1部リーグの結果次第となる。入れ替え戦が行われる場合は、来年1月13日に神奈川教員SC(関東2部リーグ6位)と対戦する。(鄭茂憲記者)

[朝鮮新報 2007.11.20]