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〈中学ラグビー近畿大会〉 東大阪中級、惜敗し準優勝

悔しさバネに次は「全国制覇」

闘志あふれる試合を繰り広げた決勝戦

 東大阪朝鮮中級学校ラグビー部が18日、東大阪市花園中央公園多目的球場トライスタジアムで行われた第56回近畿中学校総合体育大会の決勝戦で東大阪市立小阪中学校(大阪府Cブロック代表)に22−24で惜敗し初優勝を逃した。

 午後1時、大阪はじめ各地から集まった多くの同胞、 同校生徒たちの声援の中、決勝戦が始まった。

 試合開始8分、小阪中校学校にトライを許し先制点を与えるも12分、1番の李京柱選手が、15分には8番の朴成基選手がトライとゴールを決め12−7で前半を終えた。

 後半に入っても東大阪中級は得点を重ね22−12でリードを保つが、残り4分、小阪中学校のスピードあるバックス陣にトライを許し22−17と迫られた。

 両チームともに一進一退の攻防戦を繰り広げるなか、残り1分を切ったところで小阪中学校がトライを決め22−22の同点。そしてゴールを成功させた時点で、無情にもノーサイドのホイッスル。結果、22−24で惜しくも敗れた。

 観覧席からは、両者の健闘を称える拍手が鳴りやまず、両校選手も互いに抱き合い慰労しあった。

 授賞式で閉会のあいさつをした同大会の関戸康鋭競技部長は東大阪中級について「惜しくも準優勝だったが、パワーあふれる試合を見せてくれた。とくにタックルのすごさに大阪府予選の試合を含め驚かされた」と賛辞を送った。

 康徳守監督は「春からの公式戦、負けなしでここまで来た。心のどこかに隙があったのだと思う。気持ちで負けてしまった」「優勝は逃したが市、府大会で優勝、そして近畿で2位という成績は選手たちが作りあげた新しい伝統。胸を張ってほしい」と語った。

 2年生の高民起選手は「先輩たちが作り上げた伝統を受け継ぎ、これからも新たな歴史を刻んでいきたい。来年、必ずこの舞台に戻り優勝を勝ち取りたい」と語った。

 金寛泰主将は「監督を胴上げできなかったことがとても悔しい。この悔しい思いをバネに、大阪朝高に進み必ず全国制覇をしたい」と新たな決意に燃えていた。

 2001年5月に創部し今年で7年目を迎える東大阪中級ラグビー部は、6月に行われた大阪市、府大会で圧倒的な実力差で優勝した。

 小阪中学校の池田滋博監督も、春から躍進を続ける東大阪中級に圧倒されていたという。

 10月20日、本大会進出をかけた大阪府予選Aブロックで初優勝し、出場権を獲得した。

 3日の関西学院中学部(兵庫)との大会初戦は47−0、11日の京都市立西陵中学校(京都府第二代表)との準決勝も54−17とそれぞれ圧勝、決勝に駒を進めた。(写真・文=盧琴順記者)

[朝鮮新報 2007.11.26]