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朝鮮の武術、テコンドー

 こんにち、朝鮮民族の誇りであるテコンドーは世界に広く普及している。テコンドーは、朝鮮固有の武術である。

 テコンドーは、朝鮮で三国時代から広く普及したスバク(手搏)とその後に考案されたテッキョン、ナルパラムなどをもとにして発展した武術である。主に手による強打で相手を制圧することを基本手法とするスバクは、三国時代の高句麗人民の間で広く普及した。

 舞踊塚の狩猟壁画、安岳第3号古墳壁画(黄海南道)、三室塚古墳壁画(中国・集安)をはじめとする高句麗古墳壁画に描かれたスバク武術の絵を通じても、高句麗時代のスバクが手や足による打撃と防御など拳法の基本要素を完備した水準にあったことが分かる。スバク武術の伝統は高句麗時代以降も受け継がれ発展し続けてきた。高麗は国家的にスバクを広く奨励し、試合をひんぱんに行った。李朝時代にも、スバクは誰もが練磨できる大衆的な武術になっていた。記録によると、15世紀初葉、特別に選抜されたスバク武芸者の試合が行われ、8人以上の相手を倒した名手が少なからずいたという。

 スバクは足まで用いるテッキョンに発展し、さらにテッキョンは、主に手を用いながらも蹴り、頭突きも取り入れた平壌地方のナルパラムに発展し、広く普及した。

 こんにち、世界有数の武術であるテコンドーは、わが同胞に朝鮮民族としての誇りと自負心を抱かせている。 (朝鮮通信)

[朝鮮新報 2007.12.21]