|
本紙既報のように、ドイツのフランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトング紙8日付は、偽造ドル紙幣「スーパー・ノート」について「米国の北朝鮮に対する非難は根拠が薄弱」だと指摘した ▼さらに、米CIAの「ワシントン北部にある秘密印刷所には『スーパー・ノート』印刷に必要な機械が設置」されており、そこで何が印刷されているのか「印刷業界や偽造紙幣捜査官たちは長い間問い続けてきた」と明らかにした。言外に米CIAが「スーパー・ノート」を印刷しているのではないかと問題提起している ▼「スーパー・ノート」の偽造は、米国の対朝鮮金融制裁の核心部分である。しかし、米国はこれまで「明確な証拠」を一つも提示してこなかった。理由は「安全上の理由」だという ▼マカオのバンコ・デルタ・アジア(BDA)口座凍結と関連し、自身の口座(600万ドル)も凍結された平壌の英国系銀行・大東信用銀行のマカスキル対外交渉代表は、中央日報とのインタビューで 「米国は一つの証拠も提示せず、(600万ドルの)資金の引き出しを防いでいる」と語った ▼また昨年10月、米国務省がワシントンで開いた金融制裁説明会に招かれた際、口座凍結の解除と、証拠提示をたび重ねて要求したが、米国代表は「マカオ当局と議論すべき」と終始、口を濁したという。 マカスキル代表は「(これほど言い逃れされると)米国の主張の信憑性を疑わざるをえない」と言い切っている。開催される金融会談でブッシュ政権はこうした疑問、要求にどう答えるのか。(哲) [朝鮮新報 2007.1.29] |