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春・夏・秋・冬

 在日朝鮮人の活動は一切合財、朝鮮の核開発に関連があると、日本政府当局は荒唐無稽きわまりない宣伝をしている。総聯組織から核開発を支える資金が流れ、関連技術が流出しているという短絡的かつ何の裏付けもない、示しもできない妄想の下で弾圧を継続している

▼妄想で政治を行うとは、徳川時代の「お犬様」政治以下。それでも民主主義国家だと強弁するのだから異常、異様。さらにいうなら、「犬も歩けば棒にあたる」ではないが、在日朝鮮人は存在していることそのものが罪になるというほどの暴虐ぶりだ

▼神奈川の「労働者派遣法違反」容疑。テレビなどは、ハローワークや公園などで労働者を募り電気機械製造会社に派遣し「機器などの製造技術を北朝鮮に伝える目的があった」云々と仰々しく報じた。そこらにいる、ごく普通の人(年齢は55〜68歳だという)を雇って「製造技術」が体得できるのか。体得できたとしても、わざわざ無駄な資金と危険を犯さずとも、市販の資料があれば済む話ではないか。現在の状況では、その市販の資料までもが「核開発支援容疑」にされる可能性もある

▼滋賀朝鮮初級学校や総聯大津支部などに対する大阪府警の強制捜索では、100余人の警察官、機動隊が容疑とは無関係の教育会、校長室などを捜索し通帳や名刺など、これまたまったく関係のない物件を押収していった。神聖な教育の場に土足で踏み込むとは、天に唾する人間とは思えない行為だ

▼これで朝・日対話に期待、意欲を表明するとは、いったいどういう思考回路なのか。唖然とする。(彦)

[朝鮮新報 2007.1.31]