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ゴールデン・ウィーク期間中、与党国会議員や統一運動団体など南関係者の訪北が相次いだ。もう日常的になっており、大書特筆する出来事ではなくなってしまった。「6.15精神」が根付いたことの証でもある ▼9日からは、農業支援などに尽力し訪北経験のある孫鶴圭前京畿道知事が再び平壌を訪れた。ハンナラ党を離党し「6.15精神」の継承、実践を掲げて大統領選挙への出馬を宣言している。年末の大統領選挙を巡りハンナラ党内の対立が表面化するなど混沌とした状況下、右も左も含めて幅広い支持を得て「台風の目」になるのではないかと指摘されている ▼17日には、紆余曲折を経てきた北南鉄道連結の試験運行が東、西海線で実施される予定だ。統一を阻んできた軍事境界線を越えるその光景は想像するだけでもワクワクする ▼こうした中、青瓦台が今年7−8月に北南首脳会談開催を検討していることが明らかになった。これまで6者会談の進展に合わせて北南関係推進の度合いを調節してきた南側だが、今回「一歩先に進展させる」方針に修正するのだという。そのことを裏付けるように、李在禎統一部長官は7日のフォーラムで「(朝鮮半島問題は)結局、南北の問題であり他人が解決すべきものではない」と述べた ▼安倍政権が対朝鮮制裁を延長、引き続き維持し、総聯と在日朝鮮人を標的にした政治弾圧に血眼になっている中、彼らをにっちもさっちも行かないように孤立させ、その非道ぶりと無知さを浮き彫りにさせるためにも「6・15」実践のスピードは上げた方がよい。(哲) [朝鮮新報 2007.5.11] |