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春・夏・秋・冬

 ハイノネン事務次長を団長とする国際原子力機関(IAEA)実務代表団が、6月26日から30日まで訪朝日程を終えた。滞在期間、代表団は寧辺を訪問し核関連施設を視察。本紙特派員によると、「見たいところはすべて見ることができた。視察に満足している」と朝鮮側の協力的な対応を評価したという

▼米国務省は6月29日、今回の訪問結果を歓迎すると述べ、南朝鮮当局はコメ借款40万トンのうち、最初の3000トンの輸送を6月30日から始めた。また、重油提供についても北南間で協議が行われている。BDA問題の解決を機に、朝鮮半島を取り巻く情勢は急展開を見せている

▼その一方で、日本は「拉致」に縛られ身動きが取れない状態だ。6月29日には、「拉致問題」の解決が進展しないかぎり、新たな経済支援を実施できないようにする改正北朝鮮人権法が賛成多数で可決された。6月28日には麻生外相が、米国が7月上旬の6カ国協議の再開や下旬の外相会合開催を目指していることについて、「もう少しきちんとしたステップを踏んだ方がいいというのが私どもの立場だ。早すぎる」と語った

▼「拉致問題」の早期解決を本当に望んでいるのなら、早いに越したことはないだろう。朝鮮に対し「対話と圧力」を掲げている日本だが、こうした対応を見ていると、対話をする意思はまったくないように見える

▼朝鮮の言うこと、やることには常に疑いの目を向けている日本だが、日本の言うこと、やることに対しても朝鮮がまったく信用していないということを忘れてはならない。(国)

[朝鮮新報 2007.7.2]