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「ピビンバレンジャー」

 「ウリウリ! コッポンオリ!」の公演を見に行った。会場は子どもたちの笑顔でいっぱいだった。

 シアリ、セサギ、コッポン、かわいいキャラクターの登場だ。小さい種から新しい芽、未来のつぼみへと思いが込められているような気がした。そして、ピビンバレンジャー。

 5人の必殺技や決めゼリフにドッと歓声があがった。笑い声も絶えない。観れば観るほど、親しみがわいてくる。胸元に光るセットンのカラー、銀色のオッコルム(結び紐)、ヘルメットにトレードマークのコチュ、シグムチ、コンナムル、ムウ、コサリ。

 ともかく、あっぱれな出来栄え。私たちの幼い頃には想像もつかなかった「ウリのキャラクター」出現に感極まった。在日社会が作り上げた傑作品ともいうべきか。その魅力にどんどん吸い込まれていく。実に楽しかった。朝鮮の言葉や歌、お話や風習など、ごく自然に覚え触れることができる。

 幼少時代に受けるキャラクターの影響は、大人の予想をはるかに超える。憧れのヒーローは心をとらえて離さない。アッパは秘密戦隊ゴレンジャー世代。いまだに主題歌も覚えているそうな。ヒョンニムたちもウルトラマンや仮面ライダーになりきっていた。そう、誰にでも、心に残るヒーローが必ず存在する。カプサイシンパーンチ! コチュジャンレッドが大好きな三男にとって、ピビンバレンジャーはまさにヒーローなのだ。

 夢多きピビンバレンジャー世代よ! モードウ モヨラ〜(みんな集まれ)!(金良江、民族学級講師)

[朝鮮新報 2007.6.23]